クラーク像新千歳空港藻岩山からの夜景 ファイナンス 2024 Nov. 95新千歳空港札幌市場所は、札幌市のシンボルともいえる「クラーク像」が立っていることで知られています。この像は、明治9年にアメリカから北海道大学の前身である札幌農学校の初代教頭として招かれた教育者ウィリアム・スミス・クラーク博士を模したもので、クラーク博士の教育理念や精神が今なお多くの人々に影響を与えています。像の足元には、「Boys be ambitious(少年よ、大志を抱け)」という名言が刻まれています。この言葉は、クラーク博士が北広島市島松まで見送りに来た職員、教え子たちとの別れの際に贈った言葉で、北海道の開拓精神を代表する言葉として、後世に伝えられています。像の前には広場があり、記念撮影に最適で、展望台からは、広大な札幌の自然や市街地の美しい景色を一望できます。「新千歳空港」は、昭和63年に開港し、航空自衛隊と滑走路を共有していた「千歳空港」から改称されました。かつての千歳空港は、新千歳空港のすぐ隣、現在の航空自衛隊千歳基地に所在し、「軍民共用」の空港として、航空自衛隊機と民間機が同じ滑走路を利用している状態でしたが、冷戦下、航空自衛隊機のスクランブル出動が増加し、民間機が周辺空域で待機を余儀なくされたため、航空機の安全確保と航空需要の拡大に対応するため、新千歳空港が建設されました。新千歳空港は、北海道最大の国際空港で、国内空港路線の基幹空港として利用されています。札幌市への交通アクセスも良く、空港内には、映画館や温泉、キャラクター系ミュージアムなどのアミューズメント施設のほか、北海道の生鮮食品やスイーツなどが購入でき、空港限定品も充実しています。また、ラーメンやスープカレー、ジンギスカン、豚丼など、北海道グルメを堪能することができます。藻岩山では5つの登山道のほか、ロープウェイとミニケーブルカーでも山頂の自然を感じることができます。藻岩山札幌市のほぼ中心に位置する標高531mの「藻岩山」山頂の展望台からは、雄大な石狩平野を一望する景色が広がり、高層ビルが立ち並ぶ都市部と緑豊かな自然が織りなす絶景を360度見渡すことができ、なかでも夜景は「日本新三大夜景」に選出されるほどの美しさを誇ります。明治時代に札幌のまちづくりが進み、貴重な原始林が失われる中で、藻岩山の原生林は、大正10年に北海道で第1号の天然記念物として指定されました。以来、この自然の宝庫から高名な植物学や昆虫学の学者が育つと共に、市民の遠足・郊外学習や国内外観光客の観光名所の一つにもなっています。おわりに札幌市には、今回、ご紹介しきれなかった季節ごとのイベント、グルメなどがまだまだあります。北海道は、何度訪れても新しい発見がある魅力的な場所ですので、是非一度、お越しください。
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