定山渓支笏湖インディアン水車サケのふるさと 千歳水族館羊ヶ丘展望台(クラーク像) 94 ファイナンス 2024 Nov.れ、工場建設に伴い、新たな雇用による住宅需要を期待して、千歳市内の地価は急上昇しており、令和6年基準地価の住宅地・商業地の上昇率が道内1位、全国トップ10入りしています。また、工場建設は、千歳市だけではなく、北海道にもたらす影響は多岐にわたり、経済、技術、環境の各面でその動向が注目されています。定山渓の景勝地の中で、「豊平峡」は豊平川の治水である「豊平峡ダム」を中心に緑が織りなす自然の景観美あふれる場所です。秋には、札幌市有数の紅葉名所で、観光放流も行っているダムとしても人気があります。また、日本屈指の水質を誇る支笏湖には、明治43年完成の現存する日本最古の水力発電所があり、不純物のない水質のため故障も少なく、100年以上経った定山渓札幌市中心部から車で1時間程の支笏湖洞爺国立公園内にある北海道を代表する温泉地であり、北海道の温泉地の中では歴史は古く、慶応2年、修行僧がアイヌの人々の案内で泉源に出会ったのが始まりといわれています。「定山渓温泉」は、四季折々の自然を堪能できる渓谷の湯どころで、周辺には登山やハイキングコース、サップなどの川遊び、観光施設も充実していて自然の中でアクティビティが楽しめます。支笏湖(しこつこ)新千歳空港から車で40分程に位置するアイヌ語の「シ・コッ」(大きな窪地)に語源を持つ支笏湖洞爺国立公園「支笏湖」は、湖の最大水深363mと全国2位の深さで、水面が凍結することはなく、日本最北の不凍湖で知られています。現在も稼働して電力を供給しています。湖畔にある温泉宿は、自然と調和した落ち着いた雰囲気のため、高級リゾートスパとして人気です。このほか、支笏湖に生息しているヒメマス(通称チップ)料理・釣り、キャンプ、ボート遊びなども楽しむことができます。「サケのふるさと千歳水族館」は、日本最大級の淡水の水槽があり、サケや北方圏の様々な淡水魚の生態を観察することができます。サケの一生を紹介するサーモンムービーが上映されるほか、千歳川の水中を直接見ることのできる日本初の施設「水中観察室」があり、四季折々の千歳川の生き物たちを観察することができます。サケは、白身の魚に分類されますが、身が赤いのは、エビやカニの甲殻類にも含まれる色素「アスタキサンチン」のためです。この色素は、抗酸化作用が強く、筋肉の負担を軽減させるため、サケは全身の筋肉に蓄えることによって長い回遊の旅に耐え、激流を遡上することができます。秋になると、サケの人工ふ化放流事業に用いるサケの親魚を捕獲するため、千歳川に「インディアン水車」が設置されます。産卵に向かうサケの群れは圧巻です。「羊ヶ丘展望台」は、札幌市豊平区に位置し、この
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