ファイナンス 2024年11月号 No.708
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潮まつり天狗山展望台から小■港方面鼻なで天狗 ファイナンス 2024 Nov. 97小■市より形と役目を変えながら多くの人が訪れる場所へとなりました。小樽運河は小樽の歴史とともに、観光都市小樽の一躍を担う存在となっています。小樽市内の夏の一大イベントです。初日は祭りの開催を知らせる「潮ふれこみ」、2日目に「潮ねりこみ」、最終日は花火大会が行われるなど期間中は街全体がお祭りの熱気に溢れています。小樽潮まつりは、商港として発展した海への感謝と小樽の更なる発展を願って始まったお祭りです。「潮ふれこみ」や「潮ねりこみ」では「潮音頭」や「潮踊り歌」に合わせて約1時間踊り歩きます。今年も70を超える団体が参加し、小樽税務署職員も関係民間団体の皆さまとご一緒に「潮ねりこみ」に参加させていただき、沿道にいる多くの祭りの参加者から熱い応援を受け、その熱気を堪能しました。天狗山展望台からは、眼下に広がる小樽市内や積丹半島からの海岸線、天気が良ければ暑寒別岳や夕張岳まで眺めることができます。天狗山は、北海道の3大夜景の1つとして有名ですが、冬はこの夜景を見ながらスキーを楽しむこともで小■潮まつり毎年7月に3日間開催され、多くの観光客が訪れる天狗山天狗山は小樽市内中心部から自動車で約15分の標高532mの山です。山頂までは設置されたロープウェイに乗り5分で到着します。きます。天狗山の由来は山中に天狗火(火や煙など)が見え天狗が棲んでいる、山や岩の形が天狗に似ていたなど多数の説があるようです。天狗山の山頂には「鼻なで天狗さん」がおり、その鼻をなでると「願いが叶う」とされています。そのため、パワースポットとして、訪れたたくさんの人々に鼻をなでられています。国内のみならず、ロシアなど海外交易も盛んになり、為替や保険などの必要性が増し、明治11年には旧第四十四銀行小樽支店が小樽初の銀行として開設されました。明治26年には日本銀行小樽派出所が開設され、色内大通りや堺町通りには多数の金融機関が支店を開設し、北のウォール街とも呼ばれる銀行街として、小樽は北日本の金融都市となっていきます。北のウォール街小■明治から大正、昭和初期にかけ小樽はニシン漁による繁栄、道内初の官営幌内鉄道の開通による海外への石炭輸送、北海道の物流拠点として小樽の経済は急激に発展していきます。

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