ファイナンス 2024年10月号 No.707
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横浜税関千葉税関支署総務課長藤田 健二千葉ポートタワーから望む千葉市街ファイナンス 2024 Oct. 95 千葉税関支署について少々紹介させていただきますと、千葉市中央区、JR京葉線の千葉みなと駅の南東側に位置し、千葉みなと駅から千葉税関支署までは徒歩約10分と交通の便が良い、いわゆる「千葉みなとエリア」にあります。また、JR千葉駅からも乗り継ぎで千葉都市モノレールに乗車して最寄り駅である市役所前駅で下車すれば、徒歩約9分で千葉税関支署に到着し、千葉駅近隣に建ち並ぶビルの間を疾走する夢のモノレール通勤を現実のものとすることができます。私自身、千葉税関支署の勤務は、平成8年(1996年)7月から6年間、平成24年(2012年)7月から1年9か月と今回(本年7月異動)で3回目で、庁舎内の様子は殆ど変わっていませんが、庁舎周辺を見渡すと、従来から存在していた千葉ポートタワー・ポートパーク、県立美術館などの観光スポットに加え、10年前までは存在しなかった高層マンション、ホテルなどが周辺に建ち並び、また、千葉みなとエリアは、近1 はじめに千葉税関支署は、昭和26年(1951年)、川崎製鉄(株)(現在のJFEスチール(株))が千葉製鉄所を開設し、昭和28年(1953年)には、同製鉄所第1高炉に火入れされ、石炭や鉄鉱石を運搬する外国貿易船が入港することとなったことに伴い、同製鉄所構内に同年6月4日に横浜税関千葉分室を設置したことに端を発します。同年9月1日には、千葉分室から千葉出張所に昇格、更に昭和29年(1954年)7月1日に千葉港が開港に指定され、翌昭和30年(1955年)8月1日に出張所から支署に昇格しています。昭和56年(1981年)3月には、現在の千葉港湾合同庁舎が竣工となり、以来、千葉税関支署は、同庁舎に入居し、現在に至っています。年、旅客船桟橋や港湾緑地の整備が進んでおり、見違えるほど様変わりしています。千葉税関支署では、現在53名の職員が勤務しており、管轄する船橋市川出張所、木更津出張所、姉崎出張所及び銚子監視署を含めると80名にのぼり、外国船舶・乗組員に対しては監視当直班が24時間体制で取締を行っており、商業貨物に対する取締においても、各種検査機器を活用しながら、いずれも社会悪物品の摘発を目指し、一致団結して業務を遂行しています。次からは、千葉税関支署の所在地である千葉市を中心に、千葉(県)についてご紹介いたします。2 発展を続ける街、千葉市千葉税関支署が所在する千葉市は、平成4年(1992年)4月1日に全国で12番目の政令指定都市に指定され、当時の千葉市の人口は、約83万人でした。千葉市中央区の人口を調べてみると、私が最初に千葉税関支署に勤務することとなった平成8年(1996年)は、166,000人から167,000人で推移していましたが、発展を続ける街、 千葉市千葉市

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