ファイナンス 2024年10月号 No.707
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CASE13奄美大島で研究活動を行っている東京大学医科学研究所と同大大気海洋研究所は、地域との更なる連携を模索していた。そんな中、財務省と東京大学のつながりで令和5年10月と11月に奄美市で同大主催のシンポジウムが開催されるとの情報提供があった。同大から島内の教育関係者との連携を希望しているとの話があったため、鹿児島財務事務所名瀬出張所では、同大関係者の来島に併せて様々な地元関係者に声掛けを行い、意見交換会を開催した。財務局はこれからも、地域の様々な主体と連携 ・協働し、地域課題の解決に向けて創意工夫を凝らしながら、社会の変化に伴う新たなニーズに対応していくことで、希望ある社会を次世代に引き継ぐため 、地域経済の発展に貢献し、地域住民の皆様にとって役立つ組織となることができるよう、引き続き地域と積極的に連携していく。なお、地域連携事例集は、財務省財務局のホームページで公開している。令和5年度は、9 つのカテゴリー、42事例を紹介している。また、財務局ごとの地域連携事例や取組方針等も同ホームページから閲覧可能となっている。意見交換の様子(大臣官房地方課)意見交換会を機に群島内の全ての高校が参画する「奄美群島高校探究コンソーシアム」が設立され、同大大気海洋研究所が支援することとなった。また、鹿児島県立奄美図書館において、両研究所のPR誌等の掲示などに関する話が進んだほか、同大医科学研究所の研究者による大島高校での講演の実施、地元エフエム局への出演等の成果が出た。さらに本取組の効果として、名瀬出張所において、大島高校での金融経済教育の場を設けるなど、地元関係者との良好な関係構築につながった。高校サミットin奄美大島高校での出前講座ファイナンス 2024 Oct. 9 九州財務局鹿児島財務事務所名瀬出張所東京大学と奄美大島内教育関係者との 「つなぎ」の役割を果たす今後の取組について地域連携事例集https://lfb.mof.go.jp/renkei/jireisyu.html全国財務局の取組https://lfb.mof.go.jp/renkei/torikumi.html

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