CASE9CASE10⾦融リテラシー向上や⾦融犯罪被害防止に向けた取組北海道財務局及び管内財務事務所・出張所では、特殊詐欺被害が顕著である北海道の実情等を踏まえ、社会問題となっている高齢者の特殊詐欺被害防止を目的に、役場や公民館等において、悪質な勧誘等に関する注意喚起や心構え、特殊詐欺の各種事例等の最新情報について啓発講演を実施した。一方、大学では新入生に向けて、SNS等を介した金融トラブルについての注意喚起を中心とした講話を実施するなど、金融リテラシーの地⽅創⽣⽀援に関する取組東北財務局山形財務事務所は、山形県上山市、NPO法人かみのやまランドバンクと連携協定を締結し、空き地・空き家活用のためランドバンク事業を支援している。ランドバンク事業とは、人口減少や高齢化に伴い増加している空き地・空き家を―体的に再編し有効活用することで、地域の活性化につなげるもの。具体的な支援として、財務局が持つネットワーク(地方公共団体や地域金融機関等)を活用し、テーマに応じた講師を招聘し、課題解決のための研修会等を開催している。定期的な参加者の声参加者の声TV等で聞くことは多いが、具体的に説明を聞けてよかった。色々な例があり、勉強になった。一人で判断しないことを身に付けようと思う。自分は大丈夫と過信せず、できることをしたいと思った。向上を図った。また、警察署等と連携し、年金支給日に地域の高齢者が特殊詐欺に遭わないように、街頭において啓発チラシやポケットティッシュを配布し注意喚起を実施している。これらの活動により金融リテラシーの向上を図り、特殊詐欺被害等の防止に貢献している。研修会を通して、関係者の創業支援等に関する知識や見識が深まり、空き家等の活用も進んでいる。令和5年10月第5回研修会では、空き家等活用の流れを加速させるため、創業希望者の計画実現に向けた支援として「起業・創業に係る意見交換」を行った。開業を予定する事業者が金融機関等に対し事業計画を発表し、金融機関等から直接アドバイスを受け、今後も相談できる関係構築につながった。公民館等での啓発講演の様子意見交換の様子ファイナンス 2024 Oct. 7 北海道財務局及び管内 財務事務所・出張所東北財務局 山形財務事務所啓発講演の実施や啓発チラシの配布で高齢者等の「⾦融犯罪被害防止」に貢献空き地・空き家を活用した 創業を⽀援
元のページ ../index.html#11