ファイナンス 2024年10月号 No.707
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※千葉県のご当地カスタム君千葉市 98 ファイナンス 2024 Oct.の農家牧野氏が、神奈川県三浦郡(現三浦市)から種子を導入して試作したのが始まりとされています。千葉県で栽培している主な落花生の品種は、有名どころの「千葉半立(はんだち)」の他、「ナカテユタカ」、「郷の香(さとのか)」、「おおまさり」などがあります。この中で「おおまさり」は平成22年(2010年)に品種登録されたもので、子実の重さが一般品種の約2倍と極めて大きい落花生です。生の落花生を茹でて食べますが、甘みが強く、食べごたえもあり、麦酒のお供に抜群です。16世紀以降、その高い栄養価から大航海時代の船上での食料として重宝され、そこから世界各地に広がったとされています。落花生はピーナッツとも呼ばれていますが、むしろピーナッツという名称が多く使われているのでないでしょうか。落花生とピーナッツの違いは形状で、殻付きは「落花生」、殻も薄皮もむいた「ピーナッツ」、薄皮つきは「南京豆」と呼ばれることが多いようです。高年層は「ピーナッツ」、「落花生」、「南京豆」の全てを使い、中年層から若年層は「ピーナッツ」、「落花生」を使いますが、「南京豆」は使わない傾向にあるようです。ちなみに筆者は「南京豆」は使わない中年層です。11月11日はピーナッツの日です。11月は美味しい新豆が出回る時期。ピーナッツは一つの莢(さや)に二つの豆が入っていて、かわいい双子のようです。そこで11が二つ重なるこの日をピーナッツの日として昭和60年(1985年)に制定されたものです。税関には麻薬探知犬をモデルとした「カスタム君」というイメージキャラクターがいます。当関では管轄する県ごとにご当地カスタム君がいて、千葉県はピーナッツをモチーフにした、耳が落花生、足がピーナッツになっているかわいらしいカスタム君です。6 おわりに今回、執筆するにあたり、私の勤務地である千葉市を含む千葉県の魅力を少しでもお伝えできればと思い、自分なりに勉強してみたのですが、正直、知らないことが多く、千葉市、千葉県の事を深く知る良い機会となりました。千葉市は都心に近く、レジャーに出掛けるにも環境が良いうえに、衣食住も充実しているからこそ、こうした魅力に人々が引き寄せられて発展を続けているのだと感じています。千葉市に着任して3か月、まだそれほど余裕はない状況でありますが、これからも十分に魅力ある千葉市を満喫していきたいと思っています。

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