ファイナンス 2024年10月号 No.707
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直下から見上げた千葉ポートタワーみなとオアシス千葉みなとから千葉ポートタワーを望むファイナンス 2024 Oct. 97 (2)幕張メッセ千葉市され、昭和61年(1986年)にオープンした展望タワーで、その高さは125.15メートルにもおよびます。地上113メートルの展望フロアからは、千葉市街は勿論、東京湾に沈む夕日や京葉工業地域の夜景など、360度の大パノラマを楽しむことができます。また、ポートタワーは、ハーフミラーという熱線反射ガラスで覆われており、タワーには、青空に浮かぶ雲や太陽の光を反射するなど、外観からも魅了されます。更に毎年11月中旬から12月下旬まで、千葉ポートタワーの壁面には約3500球の電球で飾られた高さ100メートル、幅30メートルのクリスマスツリーが出現し、その景観は圧巻としか言いようがありません。是非クリスマスシーズンに展望台からの夜景とタワー全体が華やかに彩られる巨大なクリスマスツリーを見ていただきたいと思います。次に紹介するのは、「幕張メッセ」です。幕張メッセは、平成元年(1989年)に千葉市美浜区にオープンした日本最大級のコンベンション施設であり、約17万平方メートルの敷地に展示場、イベントホール、国際会議場があり、様々なジャンルのビッグイベントが連日のように開催されています。過去には、自動車業界のビッグイベントであった東京モーターショーも同会場で開催されていたことは良く知られているところでありますが、本年9月20日から22日の3日間は、『X Games Chiba』が幕張メッセで開催され、スケートボード、BMX、Moto X(フリースタイルモトクロス競技)の人気競技で熱戦が繰り広げられ、大きな注目を集めました。話を戻しますが、令和5年(2023年)の落花生の生産量は全国で15,700トン、そのうち千葉県産は13,400トンで85%を占め、横綱クラスの全国1位となっています。日本では沖縄県で古くから栽培されていましたが、栽培が盛んになったのは、明治7年(1874年)に政府がアメリカから種子を導入して各地に配布し、栽培を推奨した頃からになります。千葉県での落花生の栽培は明治9年(1876年)に千葉県山武郡(現山武市)5 千葉の特産物千葉県は全国でも有数の農林水産物王国で、落花生、ホウレンソウ、大根、日本ナシなどが全国1位を誇っています。中でも千葉県の名産といえば、やはり「落花生」であり、千葉県の中でも屈指の生産地として挙げられるのが、千葉市の隣、八街(やちまた)市です。八街市八街は、住所を「八街市八街い〇〇番地」「八街市八街ろ〇〇番地」など、「い・ろ・は・に・ほ」を使用する変わった住所で有名な場所です。千葉県内には、八街のほかにも匝瑳(そうさ)市八日市場などで「イ・ロ・ハ・ニ・ホ」が住所に使用されています。なぜ千葉県内に「いろは地名」が多く存在しているのかについては諸説ありますが、明治22年(1889年)の町村大合併により、名称決定で紛糾した際に、それを大胆に「イ・ロ・ハ」というように解消したという説が濃厚のようです。

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