ファイナンス 2024 Sep. 59 国頭村 総務課 課長宮里 幸助(世界自然遺産区域図)(くにがみこども園)1.はじめに国頭村は、沖縄本島最北端に位置し、東は太平洋、西は東シナ海に面しています。総面積19,480haと県内で5番目に広い面積を有し、土地利用の約84.3%が森林となっています。村土の多くは、「やんばる国立公園」、「世界自然遺産」の区域となっており、自然環境の保全と利活用の推進が図られています。本村の人口は、年々減少傾向にあり、令和元年度からの5年間で262人減少し、令和5年度(令和6年1月1日現在)で4,512人となっています。また、65歳以上の割合が37.9%と10人のうち約4人が65歳以上となります。人口減少と高齢化が進行する中、教育や子育て、住まいの確保に力を入れています。また、令和3年7月に国頭村、大宜味村、東村の「やんばるの森」が世界自然遺産に登録され、豊かな自然を活かした魅力あふれる村づくりを推進しています。また、小中学校に入学する児童生徒の保護者や中学校を卒業する生徒の保護者に入学・卒業祝金、修学旅行を迎える児童生徒の保護者に対し修学旅行費の一部を支給しています。子育て世帯の経済的負担を軽減し、地域で安心して子育てができる環境を整えています。2.子育て本村では、人口減少の歯止め策として、多くの子育て支援を手厚く提供しています。結婚祝金や出産祝金の支給、高校卒業までの医療費助成、こども園の保育料と副食・主食費の無償化、小中学校の学校給食費の無償化を行っています。3.住まい子育て支援と同じく、人口減少対策として住まいの確保に取り組んでいます。まずは、国頭村を知ってもらうための移住体験住宅を移住希望者へ向け2棟用意しています。実際に移住して来られる方に対しては、移住定住促進のための住宅を2棟、また、空き家を改修・活用した住宅を9棟整備しております。平成30年度から順次整備を進め、現在までに全て入居していただいています。令和6年度には、更に空き家活用住宅を3棟整備し、また空き家の活用を希望する家主と森と水とやすらぎの里“くにがみ”国頭村
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