ファイナンス 2024年9月号 No.706
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ファイナンス 2024 Sep. 55 エンドステーション二つの利用制度仙台市利用の2つの利用制度があります。共用利用は、年数回程度課題募集が行われ、利用を希望する者が課題申請を行い、公平に利用機会を分配するため課題審査委員会の審査を経て利用が可能となるもので、原則としてすべての者が申請可能です。利用によって得られた成果は原則として公開で、消耗品の実費負担以外の利用料金は発生しませんが、利用料金を支払うことで、成果を専有することもできます。一方、コアリション利用は、加入金を拠出したコア4.NanoTerasuの利用制度NanoTerasuの利用には、共用利用とコアリションリションメンバーだけが、光科学イノベーションセンターが整備をしたコアリションビームラインを利用できるもので、課題審査無しで、原則1ヶ月前まで利用予約が可能です。利用料金は発生しますが、全て成果専有利用が可能です。これら2つの利用制度が相補的に運用されることにより、利用者の多様なニーズに応え、先端科学の開拓とイノベーションの創出を目指します。5.将来展望NanoTerasuは、今後ともビームラインの増設やデータ解析環境の整備を進めること加えて、世界最先端の研究施設であることを強みとして、人と人、研究と研究、技術と技術などが交わり、結び付けることのできるコミュニティを形成する場所となるよう挑戦してまいります。

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