ファイナンス 2024年9月号 No.706
10/68

コンテナ国際コンテナ戦略港湾出典:「新しい国際コンテナ戦略港湾政策の進め方検討委員会」最終とりまとめ(国交省)国際コンテナ戦略港湾における加工・製造、再混載を行う上でのターミナルと物流施設間の円滑な接続、コンテナ搬出入の円滑化等について検討東アジア東南アジア国内アジアや国内からの貨物を一旦コンテナから取り出して、方面別に再混載北米西岸北米東岸中南米国際コンテナ戦略港湾における再混載の調査・検討イメージ 6 ファイナンス 2024 Sep.具体的な施策例(1)具体的な施策例(1)水際取締りの水準を維持しながら、 水際取締りの水準を維持しながら、 利便性の向上へ規定・運用の見直し利便性の向上へ規定・運用の見直しトランシップ貨物の増加に対応し 手続きの簡素化などをさらに推進見直しを行った手続きのひとつとして保税地域における工事に関する手続きがある。保税地域の施設や設備が多岐にわたることもあって、その取扱いにバラツキがみられ、事業者から簡素化や平準化を望む声が寄せられた。このため、手続きの対象となる工事について明確化を図るとともに、災害等により速やかに復旧工事に着手する必要がある場合には、税関に連絡の上、手続きする前に工事に着手することができるように運用の見直しを行った。(1)規定・運用の見直し保税関係手続きについて、水際取締りの水準を維持しつつ、簡素化の余地があるものや対応が平準化されていないものについて、利用者の利便性を向上する観点から、規定・運用の見直しを図る。このほか、積替(トランシップ)貨物への対応を進めていく。近年、我が国では、輸出入貨物だけでなく、日本を経由して第三国に向けて輸送されるトランシップ貨物の取り込みを進める動きがあり、特に港湾においては、混載貨物のトランシップに関する実証輸送等、新たな取組が始まっている。トランシップ貨物に関する税関手続きについては、本年の関税法基本通達の改正により、事業者の負担となっていた保税運送される貨物の価格の記載省略等、一部手続きの簡素化を図った。トランシップ貨物については、引き続き関係省庁・業界とも連携しながら、必要な対応を行っていく。

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る