ファイナンス 2024年7月号 No.704
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ファイナンス 2024 Jul. 79[冷凍マグロの水揚げ][生の桜えび][清見寺] す。マグロはツナ缶にも使用されており、ツナ缶メーカーも静岡県に集中しています。過去にアメリカへ輸出して大好評となり、以来需要が増し、清水港でのマグロ水揚げ量が多くなっていきました。(2)桜えび漁静岡県は「桜えび」の漁業許可を受けており、毎年4~6月にかけて漁が行われます。興津出張所近くに所在する由比港は、日本最大の桜えび水揚げ港。漁港直営のお店をはじめ、静岡市内の飲食店などで、獲れたての生の桜えびやかき揚げなどを味わうことができます。(3)ボールの輸入数量・金額とも日本一冒頭にサッカー人気に触れました。そのことと因果関係は定かではありませんが、清水港はボールの港別輸入数量、金額とも構成比が日本一という特徴もあります。(貿易統計より)(1)清見寺(せいけんじ)NHK大河ドラマ「どうする家康」が昨年放送され、家康ブームが起きました。徳川家康公が今川家に人質になっていた幼少期、滞在していたのが興津にある清見寺です。清見関と呼ばれた関所が今の興津に設置され、その傍らに関所の鎮護として仏堂が建立されました。この仏堂を以って清見寺の始めと伝えています。足利尊氏がこよなく崇敬し、今川家から外護を受けるなど日本でも有数の寺とされていました。清見寺の住職太原雪斎が家康公の人質時代の教育を務めたそうです。家康公が過ごした空間「手習いの間」は、本堂が改築された今も、柱や欄間、床などが当時のまま残されています。本堂に向かう石畳横の「臥龍梅(がりゅうばい)」は清見関の梅を家康公が訪れた際に接ぎ木したものと云われています。地を這う龍の形をなぞらえて臥龍と呼ばれるそうですが、その日から400年以上、清見寺興津清見寺町3 管内の観光名所・グルメ

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