ファイナンス 2024年5月号 No.702
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・・ 令和5年11月 内閣官房 / 金融庁 / 財務省 / 経済産業省 / 環境省 November 2023 Cabinet Secretariat / Financial Services Agency / Ministry of Finance /Ministry of Economy, Trade and Industry / Ministry of the Environment ●移行戦略2030年度(令和12年度)の温室効果ガス46%削減(平成25年度比)、2050年カーボンニュートラル実現という国際公約の実現に向けて、「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律(GX推進法)」に基づき策定された「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略(GX推進戦略)」(令和5年7月28日閣議決定)を始め各種戦略が記載されている。●調達資金の使途GX推進戦略に基づき、省エネルギーの推進、製造業の構造転換、再生可能エネルギーの主力電源化等「適格クライテリア」に分類のうえ、「代表的な資金使途」としては省エネ機器の普及、浮体式洋上風力、ペロブスカイト、水素還元製鉄等の革新的技術の開発・導入、炭素循環型生産体制への転換等が挙げられている。●レポーティング発行後、(1)充当レポーティング(調達資金のGX予算事業への充当状況をまとめるもの)、(2)インパクトレポーティング(環境改善効果や導入事例等をまとめるもの)を年次で報告する。なお、(2)については事業結果・効果が判明するまでに時間を要するため発行から2年以内に行うものとする。グリーンボンド原則やクライメート・トランジション・ハンドブック等国際基準に整合する形で、フレームワークにて移行戦略や調達資金の使途、レポーティングの考え方等整理。資金使途については、「GX推進戦略」に定められた取組の中から、民間のみでは投資判断が真に困難な事業であって、排出削減と産業競争力強化・経済成長の実現に貢献する分野への投資に優先順位をつけて、資金使途の対象としていく。ファイナンス 2024 May 5〈日本語版〉〈英語版〉図表4フレームワークの概要(1)Japan Climate Transition Bond Framework クライメート・ トランジション・ボンド・ フレームワーク フレームワークの概要GX投資を支援する仕組みを創設GX経済移行債特集

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