ファイナンス 2024年5月号 No.702
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ファイナンス 2024 May 77八幡浜税務署 総務課長安松 光之みかん畑からの風景八幡浜ちゃんぽん管轄区域は、愛媛県の西南部の八幡浜市、西予市、西宇和郡伊方町の二市一町であり、西は瀬戸内海と宇和海を分ける国内最長の岬である佐田岬半島、東は日本三大カルストの一つ、「四国カルスト」が広がっており、雄大な海と山に囲まれた自然豊かな地域です。管内面積は、740.82km2、管内人口は約7.2万人であり、東西の幹線道路の総延長が約150kmに及ぶ横に長い地形で、管内総面積の約68%に当たる約504km2は山林となっています。八幡浜みかんは、太陽の直射光である「空の太陽」、海からの反射光である「海の太陽」、段々畑の石垣の反射光である「石垣の太陽」の三つの太陽を豊富に浴びて、美味しいみかんに育っています。生産されたみかんは、光センサーを利用し、非破壊で糖度や酸度を判定しているため、確実に品質の高い美味しいみかんを、安定して提供することができます。また、“じょうのう”と呼ばれる果肉を包んでいるはじめに八幡浜税務署は、税務署発足の年の明治29年11月に設置され、明治43年3月に現在の所在地に移転しました。その後、昭和40年3月に新庁舎が完成、昭和42年7月に近隣の卯之町税務署が当署に統合され、現在に至っています。八幡浜みかん管内の西宇和地域は、100年以上みかんの生産が続いており、質・量ともに全国有数の温州みかんの産地で、「日の丸」、「真穴」、「川上」、「密る」など全国的なブランドみかんを生産しています。皮が薄く、食べた後に口の中に残りにくいのも八幡浜みかんの特徴です。八幡浜市は、四国の西の玄関口と言われ、古くから海上交易が盛んで、商業都市「みなとまち八幡浜」として栄えてきました。八幡浜ちゃんぽんの誕生については、長崎・神戸・横浜をはじめとした全国各地の港町にみられるように、本場中国の食文化が海を渡って伝わり、地元の食文化との融合の中で生まれたといわれています。現存ソウルフード・八幡浜ちゃんぽん自然と歴史とが 調和するまち八幡浜市

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