学生とより年齢の近い関税局の若手職員で構成された「かもめプロジェクトメンバー(※)」がフォーラムの準備段階から関与し、フォーラム当日のロジ面のサポートや学生との交流会に参加しました。特に交流会の内容の企画立案を担当し、学生に有意義な時間を過ごしてもらうためにはどのような内容とすれば良いか等、検討しました。当日は、「かもめプロジェクトメンバー」及び輸出入・港湾関連情報処理センター(株)の若手職員が、事前に学生から聞き取った質問事項を活用して、座談会という形で学生との交流会を実施しました。学生の皆さんは、若手職員の職場での経験や、現在の職業を選んだ経緯などを興味深く聞いていました。(※) 関税局内(関税中央分析所・税関研修所を含む。)の若手職員から意見を求め、柔軟な発想により様々な事業を企画・運営することを目的として設置。審査の結果、最優秀賞に輝いたのは「サプライチェーン強靭化に向けた輸入統計のあり方」をテーマに発表した亜細亜大学国際関係学部のチーム。続いて、優秀賞は「チーズの貿易自由化と生産者保護」をテーマに発表した中央大学経済学部のチームと、「日本の水素技術における海外市場開拓の可能性」をテーマに発表した津田塾大学総合政策学部のチームとなりました。特別賞として、「日本の弓道文化を世界へ」をテーマに発表した福知山公立大学地域経済学部のチーム、残りの発表チームには敢闘賞が授与されました。【参考】入賞チームの発表内容○最優秀賞・亜細亜大学国際関係学部(チーム名「久野ゼミ」)パンデミックや地政学的リスクによる、国外供給網途絶・突発的な物資の供給不足に対応するため、サプライチェーンの強靱化の必要性を提唱。現状の課題から、輸入統計の公開のリアルタイム化・特定重要物資のHSコードの細分化を行うことで、サプライチェーンの強靱化が達成できると説明。○優秀賞・中央大学経済学部(チーム名「とろけるチーズ班」)多くの国からチーズの輸入の自由化が進展しているにもかかわらず、EUからの輸入だけが大きく増加している理由、輸入量が増加しているにもかかわらず、国内生産が減少していない要因について説明。・津田塾大学総合政策学部(チーム名「ゆきのこ」)近年、脱炭素とエネルギー安定供給とを両立するエネルギーとして注目を集める水素エネルギーについて、現状・課題を分析し、課題を踏まえた提案を提示し、今後の実用化について説明。(3)若手職員との交流会(4)結果発表 38 ファイナンス 2024 May
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