ファイナンス 2024 May 37国際物流と貿易の未来を考える「学生フォーラム」しました。また、共催団体より、(一社)日本通関業連合会 岡藤正策会長、輸出入・港湾関連情報処理センター(株) 平松均代表取締役社長に審査員をお願いしたほか、財務省関税局 奈良井功総務課長も審査員として参加しました。国際郵便物や航空貨物を取り扱う現場の様子を見学した学生が、税関職員や事業者の職員に対して積極的に質問するなど、関心の高さが窺えました。研究発表会の冒頭、江島関税局長が共催団体を代表して挨拶し、「研究活動やフォーラムでの発表を通じて、現下の課題や将来像について学び合うとともに、税関業務や通関の実態について理解を深め、税関職員や共催団体・協力団体の職員と学生の皆さんとの交流を通じて、楽しく学ぶことを目的として企画した。発表後には交流会や懇親会も予定しており、学校の垣根を越えて参加者同士の交流を深めていただき、皆さんにとって有意義で思い出に残るフォーラムとなることを期待している。」と述べました。続いて、審査員長の長谷川聰哲 中央大学名誉教授を始めとする審査員の方々に挨拶をいただき、メインイベントの研究発表会に移りました。研究発表は12分間、その後、審査員との質疑応答を3分間とし、各チームは予め用意したプレゼンテーション資料をスクリーンに投影し、工夫を凝らした発表を行いました。発表のテーマは、サプライチェーン強靭化、越境EC(通販貨物)、港湾、チーズの貿易自由化など分野は様々で、いずれも学生ならではの柔軟な着眼点を持ち、興味を引くテーマについて深く研究されており、非常にレベルの高い発表となりました。近年、税関分野でも注目されている時宜を捉えたテーマや、鋭い提案など、学生フォーラム事務局としても学生の皆さんの調査能力や研究能力の高さに驚かされました。また、審査員からの鋭い質問にも、研究結果を元に自分の思っていることを堂々と回答していました。(2)研究発表会(午後)コラム昨年の反省点、共催・協力団体からいただいた助言等を踏まえ、審査員6名のうち学識経験者を3名としました(前回は1名)。審査員長は、前回に引き続き、中央大学 長谷川聰哲名誉教授にお願いし、新たに青山学院大学 岩田伸人名誉教授((公財)日本関税協会 理事、日本貿易学会 所属)、慶應義塾大学 遠藤正寛教授(日本国際経済学会 所属)に審査員をお願い
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