ファイナンス 2024 May 27国有財産のロゴマーク。国有財産審理室のドアにも貼られている。国有財産行政の過去・現在・未来※ 本稿内の意見に関する部分は筆者の個人的見解であり、筆者の所属する組織の見解を表すものではありません。また、大阪出身の筆者は上沼恵美子さんのファンであるため、テレビで見た上沼さんの話芸を記憶から引っ張り出しました。記憶違いがあったとしたら、すべて筆者の責任です。局職員は、まず地域の信頼を獲得することが何よりも重要であると心得ている。その上で、国有財産行政の在り方如何が、その地域の活性化を左右する、という自負を持って業務を遂行している。この基本的考え方をきちんと押さえることによって、変化していく地域・社会のニーズに、柔軟に対応していくことができると考えている。(三たび、脳内に上沼恵美子さんを召喚してください。)「皆さん、滋賀県の人がよく「琵琶湖の水止めたろか。」って言いますよね。でも安心してください。琵琶湖も上沼家の財産です。」琵琶湖は、もう皆さんお分かりと思うが、国有財産である。ちなみに、琵琶湖は法律上は「一級河川」という位置づけであり、川が流れている途中で水が溜まったところ、という理解のようである。このように、皆さんの暮らしのそばに国有財産はあり、知らないところでお役に立っている存在である。「くらしに役立つ国有財産」。これは、理財局・財務局が活用するロゴマークである。国有財産行政は、法令に則り、時代の要請に従って常に変化していくべきものである。そのためには、これまでの国有財産行政をきちんと理解し、同時に、その時々の社会情勢、経済情勢等を的確に把握し、その上で、前例踏襲ではない、斬新な発想で国・地域のために対処していく必要がある。本稿が、その一助となれば幸いであるし、国有財産行政に関心を持った若い方が、財務省・財務局の門を叩いてくれれば、これに勝る喜びはない。8.終わりに
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