ファイナンス 2024 May 15大阪城公園(敷地を大阪市に貸付中)*1) 令和5年度の全国の財務局職員は4,684人。が第九を歌ったり、THE ALFEEがコンサートをしたりした。理財局国有財産企画課長 坂口 和家男(まず、頭の中で上沼恵美子さんが話している姿を思い浮かべてください。)「皆さん、年末は実家でゆっくり過ごしたいですよねえ。私の長年の夢なんです。一度でいいからやってみたい。けれども無理なんです。毎年毎年、国内外の大物ミュージシャンなんかがコンサートするとか、イベントする、いうて実家を使うんです。もう騒がしくて騒がしくて。 えっ、私の実家? 大阪城」というのは上沼恵美子さんの鉄板ネタであるが、実は、大阪城が立っているのは国有地である(ちなみに建物は大阪市が所有している。)。※ 大阪城公園には大阪城ホールがあり、令和5年12月には、1万人本稿では、国有財産行政の移り変わりについて見ていきたい。令和5年度の財務省職員1万6894人(外局である国税庁を除く)のうち、財務局管財部門で実際に国有財産の管理や処分に従事する職員は約1,600人*1であるなど、財務省の業務の中で国有財産行政は大きなウエイトを占めている。ただ、財務局の職員も目の前の業務に忙殺され、これまでの国有財産行政の経緯であるとか、今後の方向性ということについては、必ずしも詳しくない方もおられる。理財局国有財産企画課は国有財産行政のとりまとめ役であるが、これまでも歴代の課長によって折に触れ、「ファイナンス」に国有財産行政について寄稿してきた(近年では令和3年3月号の石田課長、令和元年8月号の嶋田課長など)。私も、尊敬する諸先輩に倣って、国有財産行政についてのあれこれを紹介することで、「ファイナンス」を読まれる方々に国有財産行政とはこういうものですよ、と知っていただくとともに、財務局管財部門の職員に対しても、過去・現在・未来の時間軸を持って仕事をしていくことができるように情報共有したいと考えている。なお、本稿を書こうと決意するに当たっては、財務局に出張した際に意見交換した若手職員のやる気に溢れた姿勢が大きなモチベーションとなったことを付記したい。浮かべるだろうか。国道1号線?国会議事堂?皇居?自衛隊千歳基地?羽田空港敷地?網走刑務所?万博公園?1.国有財産の全体像国有財産というと、皆さんはどのようなものを思い0.はじめに~くらしに役立つ国有財産~国有財産行政の過去・現在・未来
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