ファイナンス 2024 May 13GX投資を支援する仕組みを創設GX経済移行債特集石石川川レポーティングについては、フレームワークにも記載しているように、発行から1年以内に、1.6兆円をどう使ったのかを示す資金充当レポーティングを行い、2年以内に環境改善効果も含めたインパクト・レポーティングを発表し、それぞれその後は年次で発表をしていくスケジュールです。ICMAが出しているインパクト・レポーティングに係るガイダンスや各国のグリーン国債の前例なども参考にしながら、分かりやすい形で作っていきたいと思います。朝朝倉倉IRを経て、令和6年2月には初回CT債として、10年債と5年債をそれぞれ8,000億円、合計1.6兆円を発行しました。令和6年度は合計1.4兆円のCT債が発行される予定です。根根本本投資家からも関心が高い資金使途について紹介したいと思います。令和6年度発行分の1.4兆円については、令和5年度補正予算と令和6年度当初予算のGX予算事業への充当を予定しています。予算額では、令和6年2月の初回発行の1.6兆円の充当予定事業からの継続事業が大宗を占めています。例えば蓄電池やパワー半導体のサプライチェーンの構築、あるいは次世代革新炉の研究開発、省エネの推進、クリーンエネルギー自動車導入補助金などに継続事業が多くあります。他方で、新しい事業も追加されています。例えば現状で水素の価格は化石燃料と比べてかなり高くなっ矢矢野野最後に今後の抱負をお願いします。石石川川トランジション・ファイナンスは、これまで日本が世界の市場をリードしてきたのですが、今回改めて脱炭素化に向けた現実的なソリューションの1つとして、欧米を始め、世界でのトランジションに対する関心や期待の高まりを感じました。今後も発行を続けていく中で、レポーティングをしっかり重ねていくことで、事業の進捗や効果を分かりやすく示していくとともに、日本の取組や技術をアジアを含め世界にしっかりアピールしていきたいと思います。朝朝倉倉まずはCT債の初回発行が無事できて、よかったと思っています。CT債の発行は今後も続くわけですが、世の中に定着するにはまだ時間がかかると感じています。発行することで見えてきた論点もありますが、市場環境も日々変わる中で、国内及び海外の市場関係者への丁寧な説明を続けていくことが重要であると考えています。矢矢野野ありがとうございました。ていますので、水素等サプライチェーン構築に向けて価格差に着目した支援事業も今年度に開始されます。
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