ファイナンス 2024 Apr. 53WCOアジア大洋州地域情報連絡事務所の招致及び開所式について(岸田総理によるビデオメッセージ)(矢倉財務副大臣による挨拶)(御厨WCO前事務総局長による挨拶)RILO APが担当するアジア大洋州地域の税関当局(全34か国・地域(開所式当時))のうち22か国・地域からの出席があり、7か国からは税関当局のトップの参加を得た。国際機関からも、イグエロCITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)事務局長、オラカOCO(オセアニア税関機構)事務局長、グICPO(国際刑事警察機構)警察総局捜査支援・分析局長等ハイレベルが参加した。【開所式で寄せられたメッセージ(抜粋)】岸田総理:「国境を越えて税関や関係機関がさらなる強固な協力体制を構築していく上で、RILO APが情報ネットワークのハブとなり、社会の安全に貢献することを期待する。」(全文を後掲)サンダースWCO現事務総局長:「アジア大洋州地域の税関当局が多くの課題に直面する中、RILO APは情報収集・分析において重要な役割を担っている。地域における税関当局間の情報交換促進、連携強化に向け期待する。」矢倉財務副大臣:「違法な取引の防止という共通の目標の下、RILO APが結び目となって地域のコミュニケーションを活発化させ、WCO地域組織の手本となることを望む。地域メンバーにはRILO APの活動に対する力強い支援を求めたい。」御厨WCO前事務総局長:「持続可能なサプライチェーンの実現にあたり、税関はそのリスク管理機能と国際協力を通じ中心的な役割を担っている。RILOには、情報ネットワークを通じた国際協力のハブとして価値を高めるとともに、リスク管理に関する取組みを通じWCOを支えることを望む。」
元のページ ../index.html#57