2025年出所:財務省「貿易統計」を基に作成2030年22兆兆円円目目標標【資料7】55兆兆円円目目標標資料7 農林水産物・食品の輸出額の推移*6) 安保大綱においては、「国民一人一人の食料安全保障を確保するため、全ての消費者がいかなる時にも食料を物理的・社会的・経済的に入手できる環境を整備していくことが重要である」として、「円滑な食品アクセスの確保に向けた環境整備」を進めることとされている。て、所要の予算を計上した結果、総額2兆2,686億円(対前年度比+3億円)となった。金額は前年度当初予算比)。食料安全保障の強化に向け、安定的な輸入と適切な備蓄を組み合わせつつ、水田の畑地化支援による麦・大豆など畑作物の生産や肥料・飼料などの国内生産など、輸入依存からの脱却に向けた構造転換を推進。地域の農業を担う経営体の規模拡大など、生産者の急減に備えた経営構造を確立するとともに、サービス事業体の育成・確保や省力化に対応したほ場整備など、生産基盤の維持・強化を推進。持続可能な食料システムを構築する観点から、農産物等の適正な価格形成を推進するとともに、フードバンク等への未利用食品の提供支援など、地域の食品アクセスの確保に向けた環境整備*6等を推進。上記に関連する事業について、「食料安全保障の強化に向けた対策」として395億円(+112億円)を計上。2.主な施策の概要以下、主な施策の概要を紹介する(以下の括弧内の 20 ファイナンス 2024 Apr.農林水産物・食品の輸出額の推移(2)令和6年度農林水産関係予算の総額ウ 農林水産物・食品の輸出拡大食料の安定供給を確保しつつ、産業としての農業の競争力を強化していくためには、成長が見込まれる海外市場の需要を適切に取り込んでいくことが重要である。また、安保大綱においては、「人口減少に伴い、国内市場が縮小する中で、マーケットインによる「稼げる輸出」を拡大する産地を形成することが、強固な食料供給基盤を確立する上でも重要」である旨、規定されており、輸出の促進は食料安全保障の観点からも重要となっている。政府としては、農林水産物・食品の輸出額を2025年に2兆円、2030年に5兆円とする目標を掲げ、目標達成に向け「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」に基づき、様々な取組を推進しているところであり、令和6年度予算においては、輸出額目標の達成に向け、輸出先国の多角化のための販路開拓や現地の商流構築、品目団体による売り込み強化や包材等の規格化等を推進することとしている。令和6年度の農林水産関係予算は、以上の点を中心に、令和5年度第1次補正予算(8,182億円)と一体で編成を行い、食料安全保障の強化に向けた水田の畑地化による畑作物の生産の推進や、将来の農業者の急減に備えた経営体の規模拡大、サービス事業体の育成等、農業政策の構造転換に資する様々な取組につい(1)食料安全保障の強化
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