働き盛り世代が多く参加(ニュースポーツ体験ができる仕掛けでQOL健診の受診を促す)「スマート和食」で食生活を改善/野菜の推定摂取量を気軽に測定ベジチェックベジチェック設置箇所と連動したコース設定でまち歩きしながら測定できるファイナンス 2024 Mar. 89弘前市QOL健診は、弘前大学COIが開発した「生活の質(Quality of Life)を向上させる新しい健診・健康教育プログラム」で楽しみながら受診でき、メタボリックシンドローム等の健康状態を総合的に判断し、その場で結果がわかり、健康の知識を得ることができる健診です。中心市街地でのイベントにおいて実施しているほか、商業施設内に常設の拠点を設け、いつでも気軽にQOL健診を受診できる環境を整備しています。食生活改善モデル事業では、QOL健診とともに、内臓脂肪をためにくい健康的な食事法である「スマート和食®」の実践とレシピ開発に取り組んでいます。弘前大学COI-NEXT参画企業(以下「参画企業」)である花王(株)が開発した内臓脂肪の測定機器を用いて、QOL健診受診時と「スマート和食」実践後の内臓脂肪を測定し、効果を検証しています。3.健康とまちのにぎわい創出事業健康とまちのにぎわい創出事業は、2022(令和4)年10月に開始し、働き盛り世代の市民を主なターゲットに、市民の健康増進や健康意識の向上、中心市街地のにぎわい創出を目的に、様々な取組を行っています。その中で、親子で参加できる健康交流イベント、食生活改善モデル事業、ベジチェック®の設置、健康アプリの運用、働き盛り世代の運動教室等の取組において大きな軸となるのがQOL健診です。弘前市では、市民が気軽に健康状態をチェックできる環境を整えるため、参画企業のカゴメ(株)が開発した野菜の推定摂取量を測定するベジチェックを中心市街地の商業施設、弘前市役所の計4箇所に設置しています。その他、地域のイベントや会議等でもベジチェックの測定コーナーを設けて、市民が体験できる機会を増やし、健康意識の向上を図っています。また、同じく参画企業のセントラルスポーツ(株)の監修の下、中心市街地をウォーキングするモデルコースを設定し、マップにより周知を図っています。モデルコースは、3つのコースを主に構成され、歩数、距離、消費カロリーの目安のほか、大きな特徴として、ベジチェックの設置箇所をコースと連動させたことで、まちを歩きながら、ベジチェックの設置箇所に立ち寄り、測定することができます。健康アプリ「kencom(ケンコム)」は、参画企業のグループで、ヘルスケア事業を展開する企業の
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