A. アサヒバイオサイクルにおける1. アサヒグループは最近グローバル化に大きく舵を切る令和5年10月20日(金)開催2.アサヒバイオサイクルの事業講師演題まず前半は、アサヒバイオサイクル株式会社についてお話しします。この会社はアサヒグループの中でサスティナビリティをきちんとマネタイズする、事業化していく、収益を上げていく、そのような目的で作られた会社です。財務諸表を開示していないので正確な数字は申し上げられないのですが、グループの中では高レベルの利益率を生み出している事業会社でございます。この会社が高収益化できている理由のひとつに、社内で「自分ごと化」をテーマに、各メンバーが組織マネジメントを行い、リーダーシップを発揮していることが挙げられます。弊社の拙いビジネスモデルではございますが、こちらをご紹介したいと思います。後半はダイバーシティに関して、あくまで私の意見ではありますが、どうしたらジェンダーバランスの実現に向けて行動できるのだろうかということについて、お話ししたいと思います。まずアサヒグループについてお話ししたいと思いまはじめにただいまご紹介いただきましたアサヒバイオサイクルの千林でございます。本日の講演ですが、今年4月に出版した私の著書をベースに、さらにバージョンアップした内容を、前半・後半の2部構成でお話しします。「自分ごと化」す。アサヒグループは、アサヒビールとして生まれて134年の歴史になります。どちらかというと、伝統的な日本企業という感じだったかと思うのですが、最近はグローバル化に大幅に舵を切っている状況でございます。グローバル化への動きを始めたのは2009年です。日本の飲酒人口は、将来的にどうしても減っていくと考えられます。先行してグローバル化を進めているJT(日本たばこ産業株式会社)様などの様々な企業をケーススタディしつつ、2009年から多角化、そして海外に踏み出していきました。現在、売上収益は海外と日本でほぼハーフハーフの割合になってきています。では、アサヒバイオサイクルの事業はなんぞや、というところですが、アサヒグループのコアのビジネスから生じるビール酵母や乳酸菌などの様々な微生物を様々な形で加工したり、その応用技術で、農業や畜産などの分野で薬剤代替・減薬ニーズへの対応に取り組んでいます。更に、製品の販売だけでなく、コンサルティング的なアプローチも取り入れて営業活動を展開しています。お客様の現場に行って、そこで困りごとを聞いて、例えば動物の腸内菌叢を測定したり、遺伝子解析をしたりしながら、どういう生育方法にしたら良いか、農業においてもどのような土壌改良をしていけば良いのか、そのようなことを提案する事業です。弊社の事業は、海外の売上が約7割になっています。展開エリアが40か国超、製品許認可を持っている国 68 ファイナンス 2024 Mar.千林 紀子千林 紀子 氏 氏((アサヒバイオサイクル株式会社代表取締役社長アサヒバイオサイクル株式会社代表取締役社長))ビジネスにおけるビジネスにおける『自分ごと化』の法則『自分ごと化』の法則令和5年度職員 トップセミナー
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