ファイナンス 2024年3月号 No.700
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記 [4]. 服部孝洋(2017)「市場流動性の測定―日本国債市場を中心[6]. 服部孝洋(2023)「日本国債入門」金融財政事情研究会[7]. 服部孝洋(2024a)「物価連動国債入門−基礎編−」『ファイナ[8]. 服部孝洋(2024b)「ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)入門−物価連動国債から算出する期待インフレ率−」『ファイナンス』,45–54.[9]. 平木一浩・平田渉(2020)「ブレークイーブン・インフレ率から抽出される日本の市場参加者の長期インフレ予想」日本銀行ワーキングペーパーシリーズNo.20-J-6.[11]. ジョン・ハル(2016)「フィナンシャルエンジニアリング〔第9版〕―デリバティブ取引とリスク管理の総体系」きんざい(出所)財務省図表14 国債整理基金による国債の買入れのための入札結果令和2年3月25日財務省本日、国債整理基金による国債の買入れのための入札について、下記のように買入れの決定を行いました。1.買入日2.応募額3.買入決定額4.買入最大価格較差5.買入最大価格較差に係る案分比率6.買入平均価格較差令和2年3月26日額面金額で3,737億円額面金額で3,000億円+55銭40.0000%+27銭9厘銘柄物価連動国債 17物価連動国債 18物価連動国債 19物価連動国債 20物価連動国債 21物価連動国債 22物価連動国債 23物価連動国債 24償還期日2023/09/102024/03/102024/09/102025/03/102026/03/102027/03/102028/03/102029/03/10単価100.299.9599.8699.9810099.7199.999.6前日比(銭)202023271702722図表15  物価連動国債の単価の動き:2020年3月25日に実施された買入消却後物価連動国債入札図表14が入札の結果ですが、買入最大価格較差が+55銭であり、上限の+62銭にはヒットしませんでした。応札倍率は約1.25倍です。図表15が買入消却後の単価の動き(前営業日比)を示していますが、おおよそ20銭程度、価格が上昇していることが確認できます。ファイナンス 2024 Mar. 49参考文献[1]. 安達孔・平木一浩(2021)「インフレ予想の計測手法の展開:市場ベースのインフレ予想とインフレ予想の期間構造を中心に」Research LAB No.21-J-1.[2]. 齋藤通雄(2013)「物価連動国債について」『証券アナリストジャーナル』51(9),32–40.[3]. 服部孝洋・日本取引所グループ(2022)「日本国債先物オプション入門」に」『ファイナンス』,67–76.[5]. 服部孝洋(2020)「ボラティリティ・スマイルとスキュー日本国債市場における正規分布から乖離した動きについて―」『ファイナンス』,47–55.ンス』,31–39.[10]. アンドリュー・アング(2016)「資産運用の本質 -ファクター投資への体系的アプローチ」きんざい5.終わりに今回は物価連動国債について説明しました。これまで3回にわたり物価連動国債について取り上げてきましたが、物価連動国債の理解に繋がれば幸いです。

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