ファイナンス 2024年2月号 No.699
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カクキュー八丁味■ 資料館レッドサラマンダー(写真提供:一般社団法人岡崎市観光協会、岡崎市消防本部)ことのないように積み上げるには、10年以上の修業が必要とされています。健康志向と言われる家康公も兵食としたほど栄養価の高い食品です。定したことに始まります。徳川300年の泰平の時代になるにつれて、軍事的利用の重要性が弱まりましたが、徳川家二代将軍家忠公の時代に、観賞用としての製造が盛んになり、祭礼の献上用として発達しました。その技術は現在まで受け継がれ、毎年8月第1土曜日に開催される花火大会では、華やかな打ち上げ花火や仕掛け花火が人々を楽しませます。現在も多くの商店が軒を連ね、それぞれの曲がり角には「金のわらじ」のモニュメントが置かれているほか、街道筋には往時を偲ばせる石碑や常夜灯なども残されています。それらを巡りながら散策するのもおすすめです。三河花火三河花火は、家康公が火薬の製造、貯蔵を三河に限岡崎宿・二十七曲り岡崎城下にあった岡崎宿は、本陣も脇本陣も3軒ある、東海道の中でも有数の規模を誇る第38番目の宿場町でした。城までの距離を延ばして外敵からの防衛を図るために屈折を繰り返す町並みは「二十七曲り」と呼ばれ、その長さは東海道随一で、数多くの商店が立ち並んで賑わいました。「レッドサラマンダー」とは、全国に2台しかない、水陸両用の消防車です。日本では、平成25年に初めて、岡崎市に配備されました。クローラーと呼ばれるゴム製のキャタピラーで、がれきの山も難なく乗り越えていきます。これまで、平成29年の九州北部豪雨や、平成30年の西日本豪雨など全国の災害現場に出動しています。岡崎市は、日本の真ん中に位置しており、高速道路のアクセスも良く、全国各地に出動がしやすい上、内陸部のため津波の被害を受けにくいという理由で選ばれたとのことです。歴史浪漫あふれる岡崎市に、是非一度、お越しください。岡崎市レッドサラマンダーおわりに岡崎市は、家康公生誕の地であり、幼名、竹千代君の時代にはこの地で読み書きを習い、その後の人生観にも影響したといわれるゆかりの地が、市内各所に点在しています。 92 ファイナンス 2024 Feb.

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