ファイナンス 2024年2月号 No.699
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気候変動、持続可能性国際保健経済のデジタル化(国際課税、CBDC、金融安定・マネロン対策)ロシアの侵略戦争ウクライナ支援ロシア制裁経済政策におけるウェルフェアの追求債務問題(「共通枠組」、中所得国)国際金融機関の強化(MDBs・IMF)対外直接投資(FDI)新興途上国・アフリカ諸国との連携ファイナンス 2024 Feb. 55 (図1)2023年日本議長下におけるG7財務大臣・中央銀行総裁会議の成果厳しさを増す国際情勢への対応途上国との協力・国際金融機関の強化世界経済の強靱化・グローバル課題の解決多様な価値を踏まえた経済政策1.はじめに2023年12月19日、日本議長下で最後となるG7財務大臣・中央銀行総裁会議をヴァーチャル形式で開催した。鈴木財務大臣からG7メンバーに対して述べられた1年間にわたる協力への感謝の言葉をもって、財務トラックにおいて日本が議長として開催するすべてのイベントは幕を閉じた。本年は、大臣・総裁級会合を全6回(対面5回、ヴァーチャル1回)開催し、これらにおける議論を取りまとめた5つのG7共同声明(財務・保健合同会議での共同声明も含む)を発出し、また、議長として、多様な価値観を踏まえた経済対策に関する1年間の議論をまとめた「ウェルフェアを追求する経済政策に関するPresidency Note」を発出するなど、様々なグローバルな課題について議論を行い、対外的にもメッセージを出してきた。以下、本稿では、2023年の日本議長下におけるG7財務大臣・中央銀行総裁会議の成果を総括する。2023年日本議長下における G7財務大臣・中央銀行総裁会議の成果国際局国際機構課 課長 木原 大策/G7財務大臣・中央銀行総裁会議政策企画事務局 大臣官房企画官 村口 和人/課長補佐 吉越 文/係長 仕道 聖加

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