現庁舎美濃焼多治見税務署 総務課長山口 敬輔現庁舎は、庁舎の外観等に美濃焼タイルが使用され、地域の主要産業と融和した作りとなっています。管轄区域は、多治見市、瑞浪市、土岐市、可児市及び可児郡御嵩町の4市1町を管轄しており、管内面積は、526.53km2、管内人口は約31万人(令和5年1月)です。御存知のように岐阜県は、国のほぼ中央に位置しています。その中で多治見市、瑞浪市及び土岐市は、県南東部に位置し、JR中央本線、国道19号に沿い、可児市及び御嵩町は、県中南部に位置し、木曽川の南岸にあります。いずれの市町も名古屋駅から車でも電車でもおよそ1時間から1時間30分余りの距離ですが、緑や川が近くにあり豊かな自然環境に恵まれています。はじめに多治見税務署は、明治29年に土岐津・御嵩両税務署が設置された後、同42年に両税務署が合併し多治見税務署となりました。その後、幾度かの移転の後に平成22年5月に現在地に現庁舎が新築移転されました。作陶体験ができる施設もあり、土から器などを作ることが出来ます。中々思うようにはいきませんが、手びねりをしたり、ろくろを引いていると無心になれ、一時、陶芸家となることができます。また、美濃焼は、これまでに重要無形文化財保持者に6名認定されているように工芸品として高度な技術によるものもありますが、一方で、和飲食器や洋飲食器など日常生活に欠かせないものに国内において高いシェアを有しているように身近なものもあります。今、みなさんが手にとってお使いになっている茶碗なども美濃焼かもしれません。何気なくお使いになっているものにそのような背景があることをお知りになったら、これからの食事などがより美味しくなると思いませんか。美濃焼多治見署管轄地域は、国内でも有数の陶磁器の産地です。当地域で作られる陶磁器は、「美濃焼」として知られています。歴史は古く、平安時代から始まり、桃山時代には、「黄瀬戸、志野、織部、瀬戸黒」が焼かれています。その後、江戸時代末期には白い磁器の生産が始まり、一大産地となっていきました。 96 ファイナンス 2024 Feb.美濃焼のまち、多治見〜美濃焼と歴史、豊かな自然を有するまち多治見〜多治見市
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