ファイナンス 2024年1月号 No.698
82/86

(闘牛大会)(ユスラヤシの並木通り)(海中道路)照明設備が充実したアリーナの素晴らしさも伝わったのではないでしょうか。うるま市は、沖縄県で「闘牛が最も盛んなまち」として知られています。「闘牛」と聞くと「スペイン」を思い浮かべるかもしれませんが、日本における「闘牛」はスペインのように人と牛が闘うのではなく、牛同士を闘わせる競技です。円形の闘牛場で重量1トン以上もある牛と牛がぶつかり合う、まるで格闘技を観るような迫力のある勝負で、どちらかの牛が戦意を失い、逃げ出したほうが負けとなります。沖縄では闘牛のことを「ウシオーラセー」と言い、大衆娯楽として多くの人々に親しまれてきたイベントで、うるま市石川多目的ドームは、2007(平成19)年5月に県内初のドーム型闘牛場として完成し、県内最大規模の「全島闘牛大会」を含め年間約20回の闘牛大会が開催されています。1968(昭和43)年3月、沖縄市に開園した日本最大級の屋外植物園で、日本では珍しい約1,300種類の以上の貴重な植物が鑑賞できる植物園です。見どころの一つとして、長い歴史の中で作り上げられたユスラヤシの並木通りで、天空に向かって一斉に伸びるヤシ並木は圧巻です。また、毎年10月下旬から5月下旬までイルミネーションを開催しており、昨年第1回インターナショナルイルミネーションアワード「イルミネーションイベント部門」で全国2位を受賞した「輝く南国の花たち」をテーマにしたイルミネーションを楽しむことができます。うるま市の東側にある勝連半島から平安座島を全長約5kmで結ぶ道路が海中道路です。海中道路とは言っても、海の上にある道路で、1972(昭和47)年4月、米国の石油会社が平安座島に石油基地を建設した見返り事業等として、勝連半島と平安座島との間の海域の浅瀬に堤防(土手)を築き、その上に造られた道路として開通しました。その後、地元に譲渡された後、県道となり、改良工事が進められ、1999(平成11)年3月に現在の4車線化と道路の中ほどにロードパークが完成し、海水循環のための橋も長いものに架け替えられました。海中道路は、目線とほぼ同じ高さで両側に遠浅の海を見ることができ、より海を近くに感じることから、勝連半島から平安座島、その先の宮城島、伊計島と続くルートは、人気のドライブコースとなっており、筆者もよくドライブを楽しんでいます。沖縄県民のソウルフードであるタコライスは、タコスの具である甘辛く調味されたミートと、千切りのチー〇 闘牛が最も盛んなまち〇 美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園〇 海中道路〇 グルメ 77 ファイナンス 2024 Jan.

元のページ  ../index.html#82

このブックを見る