ファイナンス 2024年1月号 No.698
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(塩■神社)(三陸塩竃ひがしもの)(寿司)(塩■水産物仲卸市場(外観))(塩■水産物仲卸市場(場内))*4) 日本三奇は諸国を旅した江戸時代の医師、橘南谿(たちばななんけい)の著書。この書物で3つの奇跡を紹介しており、残りの2つは兵庫県高砂市の「石の宝殿」と宮崎県高原町の「天の逆鉾」。財に指定されていますが、表参道を通って参拝する場合、202段の石段を上ることになります(緩やかな坂道の東参道を上るルートもありますのでご安心ください)。なお、塩釜神社の末社、御釜神社の御神体である「四口の神釜」は日本三奇*4の一つとされています。釜には水が張られ四方を壁で囲われていますが、屋根はなく吹きさらしになっています。ところがどのような天候でもその水が溢れることも干上がることもないそうです。また、世に異変があるときに水の色が変わるとも・・・。〇グルメ先ほど述べた通り、塩釜港は世界三大漁場の一つである三陸沖漁場を抱えています。水揚げされる魚種も量も非常に豊富ですが、生のマグロについては日本有数の水揚げ量を誇ります。クロマグロやメバチ、キハダ、ビンチョウの4種類が水揚げされていますが、塩釜では今、メバチマグロに力を入れています。塩釜で水揚げされる生のメバチマグロのうち、秋口から初冬にかけて三陸東沖で延縄船によって漁獲され、目利き人(仲買人)により「鮮度」「色つや」「脂のり」「旨み」に優れているものとして厳選されたものだけが「三陸塩竈ひがしもの」というブランドで出荷されますが、その希少性は100本に1本だそうです。メバチマグロ以外でも様々な魚種が水揚げされる塩釜は寿司の街としても知られており、数多くの寿司店が独自の技と味で競い合っています。なお、塩釜港にある塩釜水産物仲卸市場は一般の人も入ることができ、様々な食材を卸価格で買うことができます。また、好きな魚介類を購入し、市場内の食事処 73 ファイナンス 2024 Jan.

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