ファイナンス 2024年1月号 No.698
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ファイナンス 2024 Jan. 6 個人向け国債の商品性3年固定金利商品名特徴満期金利タイプ金利設定方法※1金利の下限利子の受け取り購入単価(販売価格)償還金額中途換金発行月(発行頻度)※1 国債の利子は、受取時に20.315%分の税金が差し引かれます。ただし「障害者などの非課税貯蓄制度(いわゆるマル優、特別マル優)」の適用を受け、非課税とすることができます。この制度については、税務署などにお問い合わせください。※2 基準金利は、利子計算期間開始日の前月までの最後に行われた10年固定利付国債の入札(初回利子については募集期間開始日までの最後に行われた入札)における平均落札利回り。※3 基準金利は、募集期間開始日の2営業日前において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年または3年の固定利付国債の想定利回り。※4 中途換金の特例:災害救助法の適用対象となった大規模な自然災害により被害を受けられた場合、又は保有者本人が亡くなられた場合には、上記の期間に関わらず中途換金できます。※5 直前2回分の各利子(税引前)相当額に0.79685を乗じているのは、国債の利子の受取時に20.315%分の税金が差し引かれているためです。実勢金利に応じて半年毎に適用利率が変わるため、受取利子が増えることもある。10年変動金利基準金利×0.66※2直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。※5満期まで利率が変わらないので、発行した時点で投資結果を知ることができる。5年固定金利基準金利-0.05%※30.05%(年率)半年毎に年2回最低1万円から1万円単位(額面金額100円につき100円)額面金額100円につき100円(中途換金時も同じ)発行後1年経過すれば、いつでも中途換金が可能※4毎月(年12回)満期まで利率が変わらないので、発行した時点で投資結果を知ることができる。基準金利-0.03%※3銀行や証券会社、郵便局の窓口、 ネットで購入できる債券は企業や団体が資金の借入を行なう際に発行される借用証書の一種で、国が発行する債券を「国債」という。その中でも、個人でも手軽に購入できるようにした国債が「個人向け国債」である。近くの銀行や証券会社、郵便局などの金融機関の窓口、あるいはネットで購入できる。個人向け国債を購入すると、半年ごとに利子が支払われ、満期を迎えると最初に投資した金額(元本)が返ってくる。株式などのように保有期間中に価格変動することがないため、安心感のある金融商品といえる。個人向け国債には、下図のように3つの商品タイプがある。「変動10」は満期が10年で、保有期間中は半年ごとに適用利率が見直される。適用利率は実勢金利に応じて決まるため、「今後、金利が上昇する」と想定されるときには、有力な選択肢となる。「固定5」は5年満期、「固定3」は3年満期で、いずれも満期まで適用利率が変わらない。購入時に投資成果を確定できるので、計画的な資産運用が可能となる。国が発行する債券で元本割れがなく 1万円から購入できる資産運用商品個人向け国債とは

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