ファイナンス 2023年12月号 No.697
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確定申告書に自動入力・自動計算e-Taxで送信保険料保険料控除ふるさと納税証明書寄附金受領証明書書面の控除証明書等を…収集して管理・保管1件ずつ確認して入力書面で提出医療費医療費通知など情報マイナポータルからまとめてデータで取得全部データで完結するから…書面の管理・保管が不要申告書に自動入力e-Taxでデータ送信税務署ファイナンス 2023 Dec. 3国税庁は確定申告の利便性を向上させるため、マイナポータルとe-Taxの連携を進めている。令和6年2月からは、新たに給与所得の源泉徴収票情報(令和5年分以後の年分に限る。)の自動入力が可能となる。e-Taxには多くのメリットがある。まず、確定申告の手間を大幅に省くことができる。確定申告の期間中、e-Taxは24時間利用可能(メンテナンス時間を除く)であるため、平日や日中は忙しい人でも、都合の良い時間に手続可能だ。また、e-Tax内で確定申告書の提出が完了するため、税務署に持参して提出する必要がなく、確定申告書を印刷・郵送するためのコストがかからない。一部を除いて添付書類が提出不要になるのもメリットだ。さらに、還付金がある場合、Beforee-Taxで手続すると3週間程度とスピーディーに還付される。実際に令和4年分の確定申告では、3人に2人がe-Taxを利用している。マイナポータル連携は令和2年分の確定申告からスタートした。マイナポータル連携を利用することにより、確定申告に必要な複数の控除証明書等のデータをまとめて取得できるため、控除証明書等の書類を集めたり、1件ずつ入力する必要がない。また、取得した控除証明書等のデータを確定申告書の該当項目に自動入力し、控除額を自動計算するため、入力誤りや計算誤りも発生しない。まず令和2年分では、マイナポータルを通じて株式の特定口座や住宅ローン控除関係書類、生命保険料なAfter~給与所得の源泉徴収票情報の自動入力も可能に~マイナポータル連携のメリット給与所得の源泉徴収票情報のほか iDeCoの掛金や小規模企業共済掛金も 自動入力の対象にマイナポータル連携のメリットと これまでの展開マイナンバーカードを利用して、e-Taxで申告する際は、確定申告をより手軽にスピーディーに!マイナポータル連携を利用して

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