写真 5 左がカンニング竹山さん齢化などを考えたときに、増税をしないと日本は厳しいのでしょうか。これは個人的な見解でも結構です。竹内補佐 少子高齢化など社会構造の変化を踏まえると、仮に一定以上の公共サービス水準を求める場合には、そのタイミングがいつか、方法がどうかといった議論はあると思いますが、どこかでそれに見合う負担増も必要になると思います。サービス水準を見直すのか、負担を増やすのか、の議論が必要になると思います。長谷川室長 もちろん、負担をできる限り抑えられるよう様々な工夫をしていくことは大前提ですが、受益と負担の関係について、「こういう公共サービスのために税金を払っているんだ」という「納得感」を皆さまに持っていただくことも非常に大事だと思います。最近ではEBPMという考えの下、税制の効果検証という取組も進めており、税制に対する皆さまの「納得感」に繋がればと思っています。カンニング竹山さん ありがとうございます。やはり一定の公的サービス水準を求める場合、どこかで負担をしなきゃいけない未来があるということですね。その中で、今日見えたのは、できるのかどうかは別として、例えば税の仕組みをもっと細かくして対応するなど工夫の仕方を変えていくなどの対応ができるのかなと思いました。竹内補佐 私たちも、国民の皆さまへの情報の伝え方も、もっと工夫しなければいけないなと思っています。カンニング竹山さん 情報発信で、役所は細かい部分を説明していないため、「何をやっているんだ!?」と誤解を生むことがあると思います。例えば、インボイスは「大変な人たちが多いのに何をやっているんだ!」となっていて、これがメディアの論調の多くだと思います。どうしてこうなっているのでしょうか。長谷川室長 インボイス制度は複数税率の下で適正な課税を確保するために必要な制度ですが、これについては平成28年には決まっており、財務省・国税庁としても様々な機会で説明をしてきましたが、開始直前で大きく取り上げられました。カンニング竹山さん 他の政策もそうですが、前から説明していてもその時点では関心がなく、いざその時になったら炎上といった現象は起きがちですよね。東京電力福島第一原発の処理水放出について、最近大きく取り上げられました。あれも「何年も前から説明をしていたものなのに!」と個人的には強く思います。これを繰り返していては、国民・メディア・省庁もだめだと思いますが、どうやって関心を得ていけば良いのでしょうか?竹内補佐 「普段関心のない人」にどう説明をしていくかは非常に難しく、日々頭を悩ませています…。長谷川室長 因みに、竹山さんの周りでこうした財政の問題に関心のある芸能人の方はいらっしゃいますか?カンニング竹山さん 関心のある人は少ないと思います。これは芸能人がどうこうという話ではなく、国民一般としてそうなのだと思います。竹内補佐 竹山さんは、コメンテータをされる中で、いろいろな意見を聞くと思いますが、どういった価値観で、意思決定をして話されているんですか?カンニング竹山さん 自分が正しいと思えるかどうかだと思っていて、もちろん反対の意見の人にも話を聞いたりします。社会にはいろいろな意見があって、みんなに意見を聞いていたら前に進めない部分もあると思います。それは国だったり政治だったりが決めなきゃいけないのではないでしょうか。阪井広報室長 話が尽きませんが、本日はここまでとさせていただきます。ありがとうございました。竹山さんの厳しい追及もありましたが、興味深いお話を聞けました。また次回、違った切り口でお話を聞ければと思います。おわりに 14 ファイナンス 2023 Dec.
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