大宮駅周辺(上空より)東日本をつなぐ鉄道大宮税務署 総務課長小田多井 寛管内の中心には全国有数のターミナル駅である大宮駅と、県内一の商業地区を擁しています。大宮は、その交通・運送の利便性とともに埼玉県内の豊富な原料繭等が注目され、製糸工場やその関連商工業が集積して発展していくこととなりました。現在の大宮駅には東北・北海道、上信越、北陸方面や首都圏の各地域を結ぶ新幹線6線、在来線7線が乗り入れており、都心や東日本の多くの都市への鉄道アクセスが充実しています。また、首都圏広域地方計画(平成28年3月)で大宮はじめに大宮税務署は、平成13年5月1日の大宮市、浦和市、与野市の合併により誕生した「さいたま市」のうち、大宮区、西区、北区、見沼区を管轄しており、管内の人口は約53万人となっています。鉄道のまち大宮は「鉄道のまち」と言われています。大宮駅が開業したのは明治18年。高崎線と東北本線(宇都宮線)の分岐点として選ばれた大宮に駅が開設されました。は、西日本の玄関口となる「品川」と並び、東日本からの多種多様なヒト、モノが実際に集結する最初の対流拠点となる「東日本の玄関口」と位置づけられています。かつて、東京の団子坂(文京区千駄木)周辺には江戸の大名屋敷などの庭づくりをしていた植木職人が多く住んでおり、明治になってから盆栽専門の職人も生まれました。その後、大正12年に起きた関東大震災をきっかけに、東京の盆栽業者が盆栽育成に適した土壌を求めてこの地へ移り住み、自治共同体として大宮盆栽村が生まれました(最盛期には約30の盆栽園がありました。)。“大宮盆栽”は盆栽の最上級ブランドとして知られ、さいたま市の伝統産業にも指定されています。英語でも「BONSAI」と表記され、世界共通の文化となりつつあります。外国人の方々も、小さな鉢に植物を植え、その中に自然美や壮大さを表現する盆栽に魅了される人が増えています。盆栽の聖地大宮には「大宮盆栽村」という盆栽園が集まる地域があり、盆栽の聖地として世界中からたくさんのファンが訪れます。 60 ファイナンス 2023 Nov.盆栽の聖地鉄道のまち さいたま市
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