(写真提供:群馬県(許諾第05‐02051号)、(公財)前橋観光コンベンション協会) ファイナンス 2023 Nov. 59群馬県の名物グルメ「ソースかつ丼」桜並木に映えるデジタル県庁群馬精神によって心をひとつにしてほしいと願う札が県民の間で浸透していることにも、群馬の風土を感じます。豚肉王国へ前橋市は、上毛かるたで「県都前橋 生糸の市(まち)」と詠まれているように、古くは「マエバシシルク」と呼ばれる生糸で人気が高く外国商人の間で盛んに取引されていました。現在はというと、「TONTON(とんとん)のまち前橋」として美味しくて、いろんな豚肉料理を食べることができます。「とんかつ」、「ソースカツ丼」、「ホルモン」、「豚丼」といった豚肉料理の王道はもちろんのこと、うどんにトンカツがのった「とんかつうどん」や寿司屋の「tonton巻き」、「とんぷら(豚肉の天ぷら)」や「かつむすび」など、とにかく豚、豚、豚づくしで「豚肉王国」へと進化しております。日本最先端クラスのデジタル県に向けて群馬県は、令和2年度に策定した「新・群馬県総合計画」において、令和22年の目指す姿を「年齢や性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、すべての県民が、誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型の社会」と描き、その実現を目指しています。計画の中では、まず令和5年度末までに日本最先端クラスのデジタル県になることを目標としており、令和3年11月には、様々な分野でデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進を図るため、『ぐんまDX加速化プログラム』を策定しました。具体的な取組として、県公式LINEアカウント「群馬県デジタル窓口」から利用できる「ぐんまワクチン手帳」を全国に先駆けて開発、またモバイル端未上で避難訓練を実施できる「ぐんま大雨時デジタル避難訓練」などをリリースしています。さらに、県民の利便性向上として、優先度の高い行政手続の電子化率向上や県有施設のWi-Fi整備の拡大などに取り組んでいます。また、前橋市では、タクシー車内のマイナンバーカードをタッチするだけで割引運賃適用や行きたい地域のバス運行を調べるデマンドバスのアプリ開発など、デジタル先進都市として鋭意検討をしています。そんな前橋から実証実験としてスタートした「MaeMaaS」の成果を踏まえて、群馬県内にMaaSの仕組みを拡大するため、令和5年3月に群馬版MaaS「GunMaaS」の運用も開始しました。これまで、経路検索や予約、決済を交通サービスごとに窓口などで行っていましたが、このGunMaaSでは、スマートフォン1つでどこからでも経路検索や予約、決済などが可能となっています。今後、利用可能エリアを順次拡大させ、群馬県内の移動をさらに便利にし、多くの県民や来県される皆様に使っていただけるサービスを目指して取り組んでいます。おわりに今回は、上毛かるたや豚肉大国、そしてデジタル県の種々施策を紹介して群馬県をアピールしました。群馬県は、都心からも近く、気軽に足が運べるのも魅力の一つですので、是非、一度お越しください。きっと、群馬のもてなしに義理人情を感じる思い出に残る旅行となるはずです。前橋市
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