ファイナンス 2023 Oct. 89【時計台】【赤れんが庁舎】【サッポロビール博物館】 3.歴史を感じるショートトリップ札幌駅から南に4ブロック進んだ東側に観光スポットの1つである時計台があります。この建物は明治11年に札幌農学校の演部場として建設されました。明治36年に札幌農学校が現在の北海道大学の位置に移転しましたが、明治39年、現在地に解体することなく移され、その姿のまま引き継がれています。時計の機械は鳩時計と同様の振り子時計で、この仕組みの時計としては、日本で原形のまま正確に作動している最も古い時計塔で、国の重要文化財に指定されています。札幌駅から時計台に向かう途中で、西方向を望むと突き当りに堂々と姿を現す北海道庁旧本庁舎。「赤れんが庁舎」の愛称で知られる煉瓦造りの建物です。明治19年に北海道庁設置に伴い建築に着手し、同21年に完成しました。現在使われている新庁舎ができるまで約80年にわたって道政を担ってきた歴史ある建物です。都心部にありながら、美しい庭園で四季を感じることができるのが魅力的で、写真スポットとして、市民からも人気が高いです。(注:令和7年3月までリニューアル工事のため休館中です)札幌市の中心部から東側には明治時代から「産業のまち」として栄え、今も醸造所をはじめ、さまざまな工場や倉庫がひしめき、下町的な雰囲気を残しています。明治の官営工場の1つであった麦酒醸造所は、札幌を代表する食料品工業の中でものその存在は大きく、札幌麦酒(当時の社名)で生産されたビールは、その後「サッポロビール」の名称で全国的に知名度を上げ、今日も多くの人に愛飲されています。日本で最も歴史のあるサッポロビール博物館とサッポロビール園開拓使館は、明治時代の貴重な建造物と○旧札幌農学校演舞場(時計台)○北海道庁旧本庁舎○サッポロビール博物館札幌市
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