ファイナンス 2023年10月号 No.695
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【OB戦終了】今回の日韓戦は関東近郊開催ということもあり、数多くのOBも参集し、OB戦に出場した。日本側の顔ぶれは、まさに12年前の日韓戦現役戦メンバーそのものといっても過言ではなく、随所で暦年の息の合ったコンビプレイがみられた。その結果、日本OBチームは3−1で見事に韓国組に勝利することができた。一部では、OB戦を含めれば今大会は日本の大勝利との声も聞かれたが、韓国がそれを認めるはずもない。〈試合結果〉○日本OB 3 − 1 韓国OB×(得点)大滝2、北岡(メンバー)GK:塚原DF: 重本(→曽根)、影山、三好、今井(→黒木→武田)MF:森田(→佐々木)、大滝、中山(→千葉)FW:千葉(→千葉翔)、北岡(→前川)、和田(→田伏)(MVP)大滝筆者プロフィール大滝 祥生(おおたき さちお)2007年財務省入省。同年、サッカー部入部。現在、復興大臣秘書官。日韓戦は今回を含めて7回参加。不惑を過ぎて、週末はシニアリーグでプレーしつつ、夜はロンドン留学時代からの趣味であるアーセナル観戦を欠かさない。 66 ファイナンス 2023 Oct.6.終わりに5年ぶりの開催となった日韓戦が無事に終わった。コロナ禍においては、日韓戦だけでなく財務省サッカー部の活動そのものがかなり縮小した時期もあり、日韓戦の運営だけでなくサッカー部そのものの活動を再開させることがここ一年間ほどは大きな課題となっていた。しかし、ふたを開けてみれば、新たにサッカー部に入部してくる若手も多く選手層は大きく若返り、また、ベテラン勢が積極的に日韓戦の運営に関与したことで失われたノウハウの復旧もうまくいったように感じられる。特に、今大会では、山神行人と藤岡崇氏が韓国選手団の移動用マイクロバスの運転手を買って出てくれるなど、オーダーメードながら気持ちのこもった対応を韓国選手団に示せたのではないかと思う。また、今回、久しぶりに韓国選手と相まみえたが、相変わらずの自己主張の強さとメンタル面での積極性が感じられ、ここ数年で業務面でも感じた韓国人の特徴が思い返された。国際親善及び日韓親善はとても重要なことであるが、それは相手国の事情や特徴をリスペクトした上でしか成立しない。今後も世界に敬意をもって接し、世界平和を成し遂げたい。この5年間で日韓関係が大きく変化し、また日韓戦の現役メンバーも大きく若返り、ともに新しい時代に突入したと言えるだろう。日韓戦を持続可能な形で継続できるようこの新時代を生き抜いていきたい。コラム:OB戦日韓戦は20年以上も続いており、当然ながらその間、スパイクを脱ぐ選手も数多くいる。日韓戦では、かつての選手たちが日韓ともに顔を合わせ、旧交を温める貴重な機会ともなっており、2016年大会からそうした引退した選手の出場を前提としたOB戦も開催されている。選手交代自由、勝敗も記録しない、試合時間も20分ハーフというルールの下に行われているOB戦だが、これはこれで毎回白熱した試合が繰り広げられている。

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