ファイナンス 2023年10月号 No.695
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ファイナンス 2023 Oct. 63【坂口キャプテンバナー交換】【選手整列】いざ、新時代へ! (2)第1試合〈前半〉(メンバー)GK:田村DF:山田、中井、芦川、片山MF:堀江(→堀川和)、眞岩、岩下FW:片岡、玄番、坂口(模様)試合開始直後から、貴公子・堀江のテクニックとボールハンター・眞岩のボール奪取により圧倒的にボールを支配し、右サイドに入った俊英俊足の片岡の突破により攻め続ける日本。しかしながら、韓国の気持ちの入ったディフェンスを前になかなか決定機を作ることができない。23分の飲水タイム直後には、コーナーキックが相手DFに当たりあわやオウンゴールかと思われるもポストに弾かれ、好調を維持している岩下のヘディングシュート、今大会に掛けるキャプテン坂口の左足シュート、裏に抜け出しネットを揺らした玄番のシュートはオフサイド、坂口のボレーシュートと、立て続けに韓国ゴールを脅かすも、得点には至らない。このような状況の中、日本チームにアクシデント。中盤で存在感を放っていた堀江が体調不良によりアウト、長年日本の攻撃を支えてきた堀川和が投入される。しかし、39分には、韓国のするどいカウンターが発動。右サイドの裏をとられ、冷静に中央に折り返されて相手FWがGK田村との一対一を迎えるも、ここは守護神田村がスーパーセーブでしのぐ。試合を支配する日本と強固な守備からのカウンターに活路を見出す韓国という伝統的な試合内容で前半を終える。〈後半〉(メンバー)GK:田村DF:山田(→阿部)、冨田、芦川(→田所)、細田MF:田中(→毛利)、眞岩(→黒木)、堀川和FW:片岡、玄番(→露本)、坂口(→星原)(模様)緊張感を保ったまま後半開始。後半立ち上がりにまず決定機を迎えたのは韓国。PAすぐ外からのミドルシュートはバーに救われる。その後は前半と同じく、日本が試合を支配する時間が続く。相手のカウンターに対しては、冨田が前に出て体を張ってはじき返し、左サイドに入った細田はこぼれ球の回収を繰り返し相手カウンターの目を摘みつつ、折を見て効果的な攻撃参加。芦川が巧みにラインをコントロールし、後半から投入された田中と毛利は小気味良くボールを回収・散らすことで日本のリズムを作る。学生時代は50m6秒フラット!でお馴染みの山田が堀川和との連携で攻撃を前に進める。終盤にかけては、星原と露本というスピードスターを2枚投入し、疲れの見える韓国DFの裏を突くことを試みるも決定機はなかなかつかめない。アディショナルタイムに、この試合日本にとって最大のチャンス。第一試合フル出場の片岡がDFラインを抜け出してのシュートはポストに嫌われるも、その跳ね返りに星原と堀川和が立て続けにシュートを放つもゴールは割れない。試合を通してみれば圧倒的に日本が支配するも、韓国の狙い通りでもある堅い守備で試合は拮抗し、両チーム無得点のまま引分けで試合は終了した。

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