ファイナンス 2023年9月号 No.694
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58 ファイナンス 2023 Sep.「生産性・所得・付加価値に関する研究会」の情報はこちらからご覧いただけます。https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2022/seisansei.htmlそのときどきの為替レートの変動が生まれるといった話になります。現在の円安傾向は、日本の貿易財産業の生産性の低さによって生じている可能性がある一方で、原油価格の動向や国内外の金利差も影響していると思われます。こうした複雑な構造を整理する研究が求められます。上田:日本経済を見る際には、為替レートの変動が潜在的な影響を与えてきたことや、これからも影響する可能性があるという視点はやはり重要ですね。本日は、多岐にわたるテーマについてお話しいただき、ありがとうございました。※なお、本報告書の内容や意見はすべて執筆者個人の見解であり、財務省あるいは財務総合政策研究所の公式見解を示すものではありません。

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