(●印写真提供:一般社団法人淡路島観光協会)(鱧)(淡路島3年とらふぐ)淡路島とともに味わう「鱧すき」は、格別の旨さです。そのほかにも、鯛やサワラ、イカナゴ、シラスと豊富な海産物に恵まれていますが、近年では、通常2年で出荷されるところを3年かけてじっくり育てた「淡路島3年とらふぐ」やヤマメが海に下り育った幻の魚「サクラマス」の養殖なども盛んで、1年を通して旬の海産物が楽しめます。18世紀のはじめ頃には、淡路島内に40を超える座元が競い合い、全国各地を巡業して廻りました。現在では、淡路人形座が南あわじ市の道の駅福良にあるのみですが、淡路人形浄瑠璃は国指定の重要無形民俗文化財となり、海外公演や全国人形芝居サミットを淡路島で開催するなど、国内外に向けての文化発信に取り組んでいます。淡路人形浄瑠璃およそ500年の歴史を持つ淡路島の伝統芸能である淡路人形浄瑠璃とは、三味線の澄んだ音色、情感溢れる太夫の語り、そしてまるで人の情念が宿ったかのような人形とが一体となって生まれる、日本独自の舞台芸術です。明石海峡大橋今年で開通から25年を迎えた明石海峡大橋は、総工費約5千億円をかけて、平成10年4月5日に開通しました。全長3,911メートル、主塔間の距離は1,991メートルで、昨年3月にトルコで開通した「チャナッカレ1915橋」に抜かれるまで、世界一の吊り橋でした。明石海峡大橋は、昭和44年のルート決定から約30年、昭和63年の着工から約10年で完成しました。当初の設計では全長3,910メートルでしたが、阪神淡路大震災による地盤のズレで、約1.1メートル延長されています。平成17年から、主塔内部を公開する見学会が始められていますが、道路下の管理路を歩いて主塔に向かい、高さ300メートルの主塔をエレベーターで一気に上昇します。主塔の上から眺める景色は圧巻です。淡路島の西側は、農業や漁業集落の美しい風景が広がりますが、冬場は、季節風が吹き付け荒涼としており、淡路島内では長年、「西浦」と慣れ親しんできた呼び方をされています。しかし、近年は播磨灘の夕日など、「映えスポット」を売りにした島外資本の観光施設などが相次いで進出したことで、若い世代を中心に多くの観光客が訪れていることから、おしゃれなイメージの「西海岸」という呼び名が定着してきています。このように、近年急速に開発されている西海岸を含め、様々な観光施設があり、美味しい食べ物や美しい自然に囲まれた、「国生み神話の地、御食国の地、淡路島」へ是非、遊びに来てください!おわりに近年、淡路島は、テレビや雑誌等でよく紹介されており、まだまだ魅力的な場所等がたくさんありますが、最後に、ここ数年で急速に開発されている「西海岸」について、紹介したいと思います。 70 ファイナンス 2023 Aug.
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