ファイナンス 2023 Aug. 69淡路島路島に、幽宮(かくりのみや)を構えて余生を過ごされたと記されています。その御居住跡に御神陵が造営され、最古の神社として伊弉諾神宮が創祀されたといわれています。格式は神宮を名乗ることができる全国24社の1社となります。神格は一品という極位、社格は官幣大社となっており、全国でも屈指のパワースポットとして参拝者が多い神社です。淡路島へお越しの際は是非お立ち寄りください。現在でも、淡路島ブランドは全国に名を轟かせています。日本を代表するといわれる松坂牛や神戸ビーフの素牛は、淡路産の但馬牛にあります。淡路島では優れた母牛ばかりを選定し、計画的な交配を行うことで生まれた優秀な資質を保存継承するこ御食国(みけつくに)淡路島は、日本古代から平安時代まで御食国と呼ばれていました。御食国とは、皇室・朝廷に海産物を中心とした御食料を貢いだと推定される国のことです。若狭、志摩と並び、多くの食材に恵まれた淡路島も古くから数々の食材を納めてきました。とで、肉質の向上に努めています。その淡路の牛から厳選された牛肉が淡路ビーフです。厳しい審査基準から淡路ビーフの名を受けることができるのは、年間200頭前後と、幻の牛肉です。淡路島へお越しの際は、淡路ビーフを是非、ご堪能ください。全国にその名を轟かせるブランドとなっている淡路島の特産品で,甘く柔らかく瑞々しいと3拍子揃っています。現在では、淡路島全土で栽培されておりますが、明治21年に輸入した玉ねぎの種子を現在の南あわじ市賀集地域で試作したのがはじまりとされています。淡路島の中でも特に南あわじ地域では、9月に種をまいて成長した苗を11月~12月に田んぼに植え替え、4月~6月に収穫後、米、レタスや白菜と同じ耕地で1年に3種の作物を栽培する三毛作が盛んです。南あわじ市では「ほんまもん淡路島玉ねぎ」として販売されているところもあります。四方を海に囲まれた淡路島は、海の恵みを生かした塩や、魚、海藻といった海産物の産地として遥か昔から存在感を発揮してきました。中でも淡路島の鱧(はも)は歴史が古く、安土桃山時代の1697年に発刊された本朝食艦での記載が始まりです。淡路島で鱧漁が盛んな地域は、島南部の沖にある沼島です。この沼島の鱧は鳴門海峡近海で育つことで潮流に揉まれることから身が引き締まり、また、エサが豊富なため、肉質や色合いなどが良く、べっぴん鱧と呼ばれています。夏のイメージが強い魚ですが、産卵を終え、秋になって脂がのり、歯ごたえ・旨みともに増した鱧を「名残り鱧」や「戻り鱧」と呼び、淡路島産の玉ねぎ〔淡路ビーフ〕〔淡路島たまねぎ〕〔淡路島の海産物〕
元のページ ../index.html#73