別表第一(第十一条関係)一~十四(略)十五(略)その保証債務の額を増大するために必要な原資となるべき資金及びその履行を円滑にするために必要な資金信用保証協会ファイナンス 2023 Aug. 35信用補完制度の解説機関予算書の予算総則において、その保険を行える限度額(保険価格の限度額)が規定されることとされている。それ故に、信用補完制度、とりわけ信用保険においては、予算措置についても理解しておくことが重要なのであるが、その内容については後に述べることとしたい。では、こうした事業を行う公庫保険に対し、どこがその監督を担うかであるが、それについても日本公庫法にて規定されている。すなわち、同法第58条にその監督権限が明記されるとともに、同法第64条第1項第5号にて、その主務大臣は、経済産業大臣及び財務大臣と規定されているのである。一方、日本公庫法には、具体的にどのような信用保険を行うかについては一切規定がない。信用保険という事業そのものは、業法としての位置づけにあたる、信用保険法において規定されているからである。○日本公庫法(抄)(業務の範囲)第十一条 公庫は、その目的を達成するため、次の業務を行うものとする。一 別表第一の中欄に掲げる者に対して、それぞれ同表の下欄に掲げる資金を貸し付ける業務…を行うこと。二 (略)三 中小企業信用保険法(昭和二十五年法律第二百六十四号)の規定による保険を行うこと。四~六 (略)2・3 (略)(予算の形式及び内容)第三十一条 公庫の予算は、予算総則及び収入支出予算とする。2 前項の予算総則においては、次の事項を定めるものとする。一~三 (略)四 次のイからホまでに掲げる業務ごとのそれぞれイからホまでに定める金額イ~ハ (略)ニ 第十一条第一項第三号の規定による保険 保険価額の限度額(監督)第五十八条 公庫は、主務大臣がこの法律又は中小企業信用保険法の定めるところに従い監督する。2 主務大臣は、公庫の運営又は管理について、法令若しくは定款に違反し、又は著しく不当な事項があると認めるときその他この法律又は中小企業信用保険法を施行するため必要があると認めるときは、公庫に対し、その業務に関し監督上必要な命令をすることができる。(主務大臣)第六十四条 この法律における主務大臣は、次の各号に掲げる事項の区分に応じ、当該各号に定める大臣とする。一~四 (略)五 第十一条第一項第一号の規定による別表第一第十四号及び第十五号の中欄に掲げる者に対して貸付けを行う業務、…並びに同項第三号に掲げる業務…並びにこれらの業務に係る財務及び会計に関する事項 経済産業大臣及び財務大臣六・七 (略)2 (略)ホ (略)3~5 (略)
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