ファイナンス 2023年8月号 No.693
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▲焼酎・泡盛の紹介冊子。(1)商品の差別化による新たなニーズの獲得(2)販売手法の多様化による新たなニーズの獲得(3)ICT技術を活用した、製造・流通の高度化・(4)新型コロナウイルス感染症拡大の影響により効率化顕在化した課題への対応事業者への補助金酒類事業者による、日本産酒類のブランディング、インバウンドによる海外需要の開拓といった日本産酒類の高付加価値化や認知度向上に向けた取組を支援することにより、日本産酒類の輸出拡大を図ることを目的とし、令和4年度第2次補正予算では日本産酒類海外展開支援事業費補助金(海外展開・酒蔵ツーリズム補助金)として7.0億円を計上している。また、酒類事業者は国内需要の減少、酒類事業従事者の高齢化といった構造的課題に直面するとともに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により新たな課題も顕在化している。これらの課題を解決するためには、国内外の新市場の開拓も必要になることから、令和5年度当初予算では新市場開拓支援事業費補助金(フロンティア補助金)として6.0億円海外展開/株式会社ジーブリッジ(大阪府)焼酎・泡盛の紹介冊子によるブランディング焼酎・泡盛の紹介冊子によるブランディング過去ブランディング効果の高かった焼酎・泡盛を育んだ日本の歴史、風土、生産者を紹介する冊子の第2弾。現地でのプロモーションに活用 し、フランス国内での更なる認知度の向上と焼酎・泡盛文化の定着を図る。を計上している。事業者の意欲的な取組を促し、酒類業の経営改革・構造転換を促す目的もある。この補助金では次の4つの取組に対し補助を行う。令和5年4月28日までの締切分では、海外展開・酒蔵ツーリズム補助金には189件の応募があり、103件が採択され、フロンティア補助金には166件の応募があり、123件が採択された。 8 ファイナンス 2023 Aug.採択事例紹介海外展開・酒蔵ツーリズム及び国内外の新市場の開拓に補助金

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