ファイナンス 2023 Jul. 25「財務局の使命と目指す職員像」について(3)新たな「職員像」(4)新たな「主な業務」の使命と求められる職員像」とともに財務局業務の一覧として整理した、「主な業務」(詳細は後述)に記載を移して整理することとしました。同様の考えの下、これまで「使命」の注書きに記されていた災害発生時における地域への貢献内容についても、「主な業務」に記載することとしました。財務省・金融庁と地域のつなぎ役となり、国・地方の双方に貢献する高い志を持って職務に取り組みます。その際、現場に足を運んで地域の実情及びニーズを的確に把握し、地域への貢献を通じて、国民の信頼に応えます。社会経済情勢の変化に的確に対応できるよう、財政、国有財産、金融、経済等の職務に必要な専門知識と幅広い見識を深め、学び続ける姿勢を大切にします。「職員像」については、財務局の人材育成や研修体系の基礎となっているものです。財務省の「組織として目指す姿」や「行動規範」が策定された今、財務局の業務の遂行にあたって特に必要な事項に限って記載していく方針としました。また、第一段落を業務に取り組むにあたって必要な姿勢や考え方、第二段落に職員に必要な素養をまとめ、全体的に記載内容を整理しました。まず、第一段落冒頭では、財務局が従来から果たしていた、財務省・金融庁と地域を結ぶ役割について、デジタル田園都市国家構想総合戦略(令和4年12月23日閣議決定)などにおいて、「課題解決等に向けた『つなぎ役』を果たす」と表現されていることも踏まえ、「財務省・金融庁と地域のつなぎ役」を果たしていく旨の表現を盛り込みました。また、財務局及びその職員については、国と地方両方の事情・利害等の考量が求められると同時に、業務の実効性を高めるには地域における様々な関係者との協働、地域固有の事情のきめ細かい把握、それに応じた工夫が必要となります。このことを、「国・地方の双方に貢献する高い志を持って職務」に邁進する姿として表現し、「職員像」に盛り込むこととしました。続けての一文では、職員像の中でも愛着を持つ職員が多く、直接地域の声やニーズを把握することができる財務局の強みを表現した「現場に足を運んで」を残しつつ、国家公務員として、「国民の信頼に応え」ていく決意を示しています。第二段落では、改定前には専門知識の習得のみが記載されていましたが、こうした専門知識のみならず、人口減少・少子高齢化、デジタル化など目まぐるしく変化する社会経済環境に対応していくためには、「幅広い見識」を「学び続ける姿勢」が大切との考えを盛り込んでいます。「職員像」は、これまでも研修体系の基盤としているものであり、今後もオンライン研修やオンデマンド型の研修などの研修機会が確保できるよう環境づくりにより一層努め、職員1人ひとりの学びを後押しできるよう取組を進めていく考えです。なお、「求められる職員像」のタイトルについては、より主体性が感じられる表現が良いとの声があり、「目指す職員像」に変更しました。財務局は、財務省の総合出先機関として、また、金融庁からの事務委任を受け、地域に根差し、財政や国有財産、金融等に関する施策を実施します。また、災害等発生時には、速やかな災害査定立会の実施、国家公務員宿舎や未利用国有地等の提供、金融機関に対する金融上の措置の要請など、被災地域の回復・安定のために尽力します。1.健全な財政の確保(1)適正な予算執行を確保するための予算執(2)税外収入を確保するための国有財産の売(3)地方公共団体に対する財務状況把握、財2.国有財産の適正な管理(1)国有財産の有効活用を推進するための総行調査や歳出予算の繰越承認手続き却・貸付政融資資金の貸付及び実地監査合調整
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