ファイナンス 2023年7月号 No.692
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*1) 財務局は、業務により高い付加価値をつけ、地域に貢献していくため、地域関係者と協働して地域の課題に取り組むこととしており、この取組のこと*2) PTでは、「使命」を、村上浩三、内村裕幸、髙橋美優、「職員像」を星野紀孝、井手昌倫、宮川彩、「主な業務」を尾崎淳、渡邊大輔、柏木郁文、地域連携に係る横断的検証を浅井智士、八木隆広、山西雛歌、動画作成等を藤村かりん、成相隆明が支援し、全体調整を北村明仁、谷口貴哉、柏木郁文(再掲)が担った。なお、PTメンバーは令和4事務年度の所属。を「地域連携」としています。財務局の使命等に係るプロジェクトチーム図表1 「財務局の使命と求められる職員像」のイメージ図(平成21年12月策定)前・大臣官房政策立案総括審議官 兼 大臣官房地方課長事務取扱 渡部 晶 22 ファイナンス 2023 Jul.1.はじめに財務局では、財政や国有財産、金融等の財務省・金融庁に関する多種多様な業務を所掌しています。このため、財務局の個々の業務を見ると職員共通の「強み」といったものが見えにくく、財務局のアイデンティティは何かといったことについて長く模索が続けられてきました。こうしたことを背景に、平成21年12月、財務局の様々な業務を総合し、共通の目標を明確化することを目指して、「財務局の使命」を策定しました。同時に、「求められる職員像」も明確化し、人材育成・研修やキャリアパスなどの見直しにつなげてきた経緯があります。この「財務局の使命と求められる職員像」について、策定から10年以上が経過し、その間、「地域連携」*1の取組が今や財務局の組織文化に成長していることの反映や、「財務省の組織理念」との整理を求める声があることなど、組織内外の変化を踏まえた必要な見直しを検討するため、令和4年夏以降、大臣官房地方課内で事務的に検討を開始し、同年11月の全国財務局長会議を皮切りに議論を本格化させました。本取組では、地方課内で係長級職員を中核に課内横断的な「財務局の使命等に係るプロジェクトチーム(PT)*2」を発足し、令和5年2月以降、財務局の全職員を対象にした意見募集(職員向けアンケート)の実施や、財務局の職員との意見交換会、4月の全国財務局長会議などを経て、6月をもって改定いたしました。本稿では、その取組についてご紹介します。「財務局の使命と目指す職員像」 について

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