ファイナンス 2023年6月号 No.691
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●インボイスは、請求書、領収書など名称は問わない。また、電子データでの提供や、手書き●都度「納品書」の交付か、月締め「請求書」の交付か、レシート・手書き領収書の交付があ●相互に関連する複数の書類で記載事項を満たすことも可能。●売上先が作成する「仕入明細書」「支払通知書」などにより支払いを受けている場合、売上先は、これらの書類により仕入税額控除を適用することもできる。この場合、貴社は売上先にあらためてインボイスの交付は不要。●何をインボイスにするか、どう交付するか、システム改修等も含めて考える。●売上税額の計算方法は、割戻計算と積上計算がある(売上税額を積上計算すると仕入税額もどうか併せて確認する。での交付も可能。るかなど確認。を行うことになる。なども認められる。積上計算が必要)。Check sheetインボイス制度への 事前準備の基本項目チェックシート ファイナンスファイナンス  20232023 Jun.Jun. 9 9取引ごとにどのような書類を交付しているか確認●雑収入等も含め、売上先が事業者である取引についてインボイスの交付が求められる取引か交付している書類等につきどう見直せばインボイスとなるか検討●インボイスは、登録番号、適用税率、消費税額等の記載が必要となる。●消費税額に1円未満の端数が生じた場合「1のインボイス当たり税率ごとに1回」端数処理売上先に登録を受けた旨やインボイスの交付方法等を共有●登録を受けた旨や何をインボイスとするか、交付方法等について、貴社と売上先で認識を共有することが円滑な準備にとって重要。貴社も準備を行っていると伝えれば、継続的な取引関係のある売上先の安心につながるとも考えられる。インボイスの写しの保存方法や売上税額の計算方法を検討●写しの保存は、コピーに限られない。電子データや一覧表形式、ジャーナル、複写式の控え必要に応じて価格の見直しも検討●それまで免税事業者だった方は、商品やサービスの価格について消費税を加味して見直しを。売手編

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