ファイナンス 2023年5月号 No.690
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名護税務署 総務課長城間 智雄生態展示学習施設のヤンバルクイナその歴史は古く、明治29年11月に「収税署」として沖縄県知事の監督の下に国くに頭がみ郡役所内に設置されていましたが、官制改革により「国頭税務署」と改組され大蔵省管轄になった後、戦後、「北部地方税務署」として発足し、昭和27年琉球政府の設立と同時に現在の「名護税務署」に改称されました。沖縄本島北部地域は「山々が連なり森の広がる地域」を意味する「やんばる(山原)」と呼ばれ、平成28年9月にはこの地域が国内33箇所目の国立公園となる「やんばる国立公園」として指定されました。また、「やんばる国立公園」一帯は、令和3年1月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として世界自然遺産に登録されました。やんばる国立公園には国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、国頭村、大おお冝ぎ見み村、東ひがし村を中心とする一帯は、ノグチゲラやヤンバルクイナをはじめとする多種多様な固有動植物や希少種が生息・生育しています。地元の人に聞くと、雨上がりの早朝にヤンバルクイナを見ることがあるとのことですが、なかなか運よく目にすることはできません。しかし、国頭村の「安あ田だくいなふれあい公園」内にはヤンバルクイナの生態展示学習施設があり、1羽だけですがいつでも見ることがはじめに名護税務署は、沖細本島北部の1市2町9村を管轄し、管轄総面積は825.47km2と沖縄国税事務所管内では最も広く、世帯数57,192世帯、人ロ128,713人となっています。管内の名所できます。1時間毎に食事タイムがあり、その都度愛くるしいヤンバルクイナが目の前にやってきます。国頭郡本もと部ぶ町の本部半島の西、国営海洋博公園内に「沖縄ちゅら海水族館」はあります。昭和50年に開催された沖縄国際海洋博覧会で水族館が建築されましたが老朽化が著しかったため、平成14年11月に新しく立て直して「沖縄ちゅら海水族館」がオープンしました。現在では沖縄観光の目玉となっており、国内外から多くの観光客が訪れています。ちなみに「ちゅら」の意味は「きれいなこと」「美しいこと」です。水族館の入口ではジンベイザメのモニュメントがお出迎え。いやがおうにも期待が高まります。水族館の中に入ると、目の前にサンゴ礁の海が広がり色とりどりの魚達が眩しく泳ぎ回っています。そして圧巻なのがジンベイザメです。雄大に泳ぐその姿は見るものを圧倒し何時間でも見ていられます。その他にもサメや深海魚の展示等盛りだくさん。地元の入場者は年間パスポートを購入して何度も訪れている方もいます。2回来れば元がとれるのでお勧めです。 68 ファイナンス 2023 May〔やんばる国立公園〕〔沖縄ちゅら海水族館〕豊かな自然の森 「やんばる(山原)」名護

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