ファイナンス 2023 May 65北那覇税務署 総務課長中■ 敬火災前の首里城正殿燐鉱石貯蔵庫跡(北大東島)管内には、琉球王国時代の政治・外交・文化の中心地であった古都首里があり、一方、昭和62年に返還された米軍牧港住宅地区の跡地を造成し、大型商業施設、博物館・美術館、官庁が建ち並ぶ那覇新都心もあります。琉球王朝の王城である沖縄県内最大規模の城で、周辺には玉陵(たまうどぅん)、園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)石門などの文化財があります。平成はじめに北那覇税務署は、沖縄本島の南部地域と中部地域の境目に位置し、南東約360km先に北・南大東島、西約100km先に久米島など、本島南部の離島を合わせて2市2町6村を管轄しています(管内人口約295,000人)。昭和42年、琉球政府主税局のもと、那覇税務署から分離独立し、那覇市の北部に開設されたことから「北那覇」の名称となりました。その後、昭和50年に浦添市に移転し、現在に至ります。管内の名所12年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。令和元年の火災により正殿を始めとする多くの復元建築と収蔵・展示されていた工芸品が全焼・焼失しましたが、県内外や世界中の方からの応援や支援により令和8年の完成を目指して復興工事が進められています。主な島は、北大東島、南大東島及び無人の沖大東島で、起源は今から約4800万年前、現在のニューギニア諸島付近で誕生し、フィリピンプレートにのって北上してきました。八丈島からの開拓民から受け継がれた文化と沖縄本島からの移住者の文化が融合した、歴史ロマンと壮大な自然に包まれた大東諸島は、今もなお、動き続けています。〔粟国島〕アワの産地だったことが島名の由来となった、たくさんの祈りの場がある神秘の島。赤瓦古民家と琉球石灰岩の石垣、そして樹齢300年と言われるフクギの大木もあるフクギ並木が印象的な島です。また、近年はミネラルの豊富な天然塩が脚光を浴びています。琉球の歴史と文化が育んだ稀代の古城施設〔首里城〕映画等の舞台や背景に使われる美しい島々〔大東諸島〕青い海と世界遺産、 受け継がれる琉球ロマン北那覇
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