ファイナンス 2023 May 59PRI Open Campus ~財務総研の研究・交流活動紹介~ 19*8) 2000年7月の機構改正以前の財務総研の名称*9) プロフの文化・伝統については、2016年12月ユネスコの人類無形文化遺産に登録され、老若男女に受け継がれ調理されています。UNESCOの公表(抜粋)に、It is a dish that is cooked by men and women regardless of age or social status等と紹介されています。今回の出張では、ホシモフBFA院長からBFA敷地の一角に植えられている桜について、「この桜は、初代のBFA第一副院長(1996年〜2004年)を務めた北村 歳治氏(当時、財政金融研究所*8次長)が、日本から取り寄せて植樹したもので、財務総研とBFAの信頼と友情のシンボルです。次回は是非開花した美財務総研国際交流課のウズベキスタン担当としてよりウズベキスタンを身近に感じられるよう、ウズベキスタンの郷土料理「プロフ(PILOV, PALOV)」*9を、筆者一同の手で再現することとしました。プロフは油で炒めたニンジンやタマネギ、羊肉等を具に使ったスパイシーな中央アジア風の炊き込みご飯で、「ピラフ」の語源とも言われており、ウズベキスタンでは家庭や市場はもちろんのこと、結婚式などのお祝いの席にも欠かせない伝統料理です。調理にあたっては、地域や時代を超えて多くの人々に愛され、受け継がれるプロフの本場の味の再現を目指すこととしました。今回は本場の味の再現にこだわったことから、BFAスタッフ(Ms. Dinara Djumaeva氏)の監修のもと、神戸からマッタライスを取り寄せるこだわりを見せたのですが、使用する肉に関しては、本来使用予定であった羊肉の入手が叶わず、やむなく代替品としい桜を、お見せしたい。」とご紹介頂きました。今回の出張は2月中旬でしたので、桜の花は咲いていませんでしたが、出張後の3月中旬に、BFAスタッフから、満開に咲き誇る桜の写真が送られてきました(写真6)。筆者(岩﨑)は、植樹時の桜の苗木を想像しながら、この大きく成長した桜を目の前にして、財務総研とBFAの間の長い歴史に思いを巡らせました。してスーパーで購入した牛肉の切り落とし(和牛)を使用しました。全体の調理については、下準備も含め40分程かかりましたが、お米をフライパンで炊く経験が少ない中でも、予想以上に手軽に調理することができました(食材及び作り方の概要は下記参照(図表3,4))。〈はじめに〉〈プロフ調理本番〉写真6 BFAの桜(BFAスタッフより提供)写真7 プロフ調理本番の様子(調理する田中と岩﨑)〓〓*8*9コラム1:ウズベキスタンを訪れて(2023年2月)ウズベキスタンは年間降水量が約200mmと雨が降ることが珍しい国ですが、到着した日の天候は雨でした。2023年の初めにはウズベキスタンを寒波が襲い、首都タシュケントの気温がマイナス20度となる日もあったそうで、出張した職員の中には冬の寒さの厳しい地域を想像し、気候を不安に思っていた者もいました。しかし現地到着時(夜)の気温は6℃と東京都と同程度で、滞在中も日本と大きく変わらない気候の下で過ごすことができました。コラム2:ウズベキスタン郷土料理の味を日本で再現 ―俺たちのプロフ―
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