ファイナンス 2023年5月号 No.690
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写真5 BFAとの協議の様子財務総研の支援先であるBFAや経済財務省との協議においては、合同セミナーの立ち上げやこれまでの支援に対する感謝の意を伝えられるとともに、今後の支援に関し、ウズベキスタン側の関心分野の提示などがあり、双方の代表者同士で率直な意見交換が行われました(写真5)。また、現地滞在中、Uzbekistan MTRK TV(ウズベキスタン国営放送)からインタビューの打診があり、財務総研が実施する対ウズベキスタン支援内容などを中心に説明を行いました。今回のウズベキスタン出張では、1996年から続く財務総研の知的支援だけでなく、他の日本からの支援についても多数の感謝の言葉を掛けられました。今回の訪問時においては、これまで築いた人的ネットワークの維持を目的として、過去に財務総研が実施したセミナーに参加した経験のある方々との意見交換会も開催しました。その中において、2019年中央アジア・コーカサスセミナー参加者であるAktom Umaraliev氏からは「JICAの水質改善プロジェクトには感謝している。また、セミナーへの参加のため日本に滞在した際、日本の文化や教育のすばらしさを学んだため、組等第2回の合同セミナー開催のタイミングに合わせ、財務総研スタッフが、2019年を最後に、新型コロナウイルス感染症拡大以降訪問できていなかった、ウズベキスタンを3年8ヶ月ぶりに訪問しました。(自分の)子どもには日本の素晴らしさを教えていきたい。」との言葉を頂きました。我々の知的支援も含め、こうした日本からの支援を通じて、ウズベキスタンは勿論、世界中に日本のファンを増やしていくことは非常に重要な任務であると感じました。上述の通り、財務総研国際交流課では、本年8月から9月にかけて4年ぶりとなる対面形式での中央アジア・コーカサスセミナーの開催をすることとしております。過去2年(2021、22年)はオンライン方式による開催となりましたが、強固な人的ネットワークを構築するためには、お互いの顔が直接見える形で交流を深め、また、日本の知見・経験を伝えるのみならず、日本現地において、直接日本の文化等を肌で感じてもらう事も非常に重要な要素だと考えています。同セミナーにおいては、より活発かつ有意義な人的交流が実施できるよう準備を進めて参ります。財務総研国際交流課としては、これまでの26年に渡るウズベキスタン支援の歴史を大切にしつつ、ウズベキスタンが直面する課題を迅速に把握し、今後もウズベキスタン当局と緊密な連携を取りながら適切な支援を提供してきたいと考えています。今後とも日々創意工夫を重ねながら、より良い国際交流を目指して参ります。 58 ファイナンス 2023 May● 財務総研スタッフによる現地出張、今後の取(4)結び

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