※各講義はオンラインで配信2022年8月8日(月)8月9日(火)開会挨拶Odilbek Isakov(ウズベキスタン財務省・財務次官)Elmurod Hosimov(BFA院長)講義1「Forecasting Macroeconomic Outcomes in the World Economy and the Central Anti-inflation Policy」講師:石田良(財務省大臣官房総合政策課・政策調整室長兼国際経済室長)講義2「Corporate Governance in Japanese Financial Institutions」講師:神田秀樹(学習院大学法学部教授)講義3「Outcomes of Pandemic Situation in the Financial Systems in the World Countries」講師:須藤直(日本銀行金融研究所・経済ファイナンス研究課長)閉会挨拶中村稔(BFA名誉第一副院長、財務総研副所長)*5) 旧ソ連から1991年に独立し、市場経済化に取り組んでいるという共通点を有する中央アジア・コーカサス諸国を対象とすることにより参加国相互間の議論を通じた相乗効果が期待できるほか、今後の地域協力の基礎となる財政政策当局間のネットワーク形成に資すると考えられたことから改組が行われました。*6) アゼルバイジャン、アルメニア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、ジョージア、タジキスタン、トルクメニスタン。*7) 2023年1月の組織再編以前の名称はウズベキスタン財務省(Ministry of Finance)写真1 BFAホシモフ院長をはじめとしたBFA首脳陣と財務総研訪問団(2023年2月)図表1 第1回合同セミナーの概要する総合的な調整等に従事しています。財務総研では、主に途上国の財務省等職員を日本に受け入れ、我が国の財政・経済に関する知識・経験の提供を通じて、参加各国の人材育成を支援することを目的としたセミナーも実施しています。そのうち、BFAの学生を対象としたものの一つが中央アジア・コーカサスセミナーです。このセミナーは、BFAの学生のみを対象としたBFA夏期セミナー(1997年開始)を改組*5し、2006年以降は、BFAの学生(毎年約10人)のみならず中央アジア・コーカサス諸国*6の財務省等の若手幹部候補生(各国概ね1名程度)にまで対象を拡大、今日まで継続しています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による中止(2020年)やオンライン開催(2021、2022年)を挟み、本年(2023年夏)に、4年ぶりに対面で開催する予定です。2021年7月、新型コロナウイルスが猛威を振るい続ける中、財務総研は、BFA、ウズベキスタン経済財務省*7の3者間で今後の支援関係に関する協力覚書を締結しました。3者はこの覚書に基づき、ウズベキスタンが抱える個別課題の解決に資する日本の知見を提供することを目的とした合同セミナーを新たに開始することとし、ウズベキスタン側との緊密な意見交換等を経て、2022年8月8日(月)及び9日(火)に、オンライン方式にて第1回PRI-経済財務省-BFA合同セミナー(以下、「合同セミナー」)を開催しました。初回の合同セミナーでは、経済財務省職員及びBFA学生等に対し、経済や政策に関連した講義を3本実施し、約200名のBFA学生や政府職員の参加を得ました。さらに、2023年2月14日(火)及び15日(水)には、第2回目の合同セミナーを開催し、現地(首都タシュケント)において、小野財務総研副所長兼BFA名誉第一副院長が開会挨拶を行いました。第2回目のセミナーにおいても、ウズベキスタン側の関心事項に基づいた講義を3本実施し、第1回目と同じく約200名の参加者を得て、参加者の間で活発な議論が行われました。 56 ファイナンス 2023 May●コロナ禍を経て新たな支援を開始(3) 最近の財務総研によるウズベキスタン支援と交流の動向
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